国産リンゴ輸出量、初の3年連続3万トン台

財務省が28日に発表した貿易統計によると、2019年の国産リンゴは、輸出が始まった昨年9月から今年4月までの輸出量が累計3万794トン(前年産比2%減)となり、初めて3年連続で大台の3万トンを突破した。輸出金額は123億7299万円(4%減.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 財務省が28日に発表した貿易統計によると、2019年の国産リンゴは、輸出が始まった昨年9月から今年4月までの輸出量が累計3万794トン(前年産比2%減)となり、初めて3年連続で大台の3万トンを突破した。輸出金額は123億7299万円(4%減)だった。青森県国際経済課によると、輸出の9割が県産。19年産は品質が優れていたため、海外の引き合いも強かった。新型コロナウイルスの影響で売り上げの減少が心配されていたが、主力輸出先の台湾の巣ごもり需要が下支えし、4月以降も販売が順調に進んだ。[br] 4月は輸出量1460トン(3%増)、輸出金額5億8071万円(10%増)。国別では、台湾は729トン(57%増)、2億9918万円(71%増)と好調だった。一方、香港は672トン(25%減)、2億6053万円(22%減)といずれも減少。人気の黄色品種「王林」と「トキ」の在庫量が例年よりも少なく、前年産の実績を下回った。[br] 春以降はニュージーランドなど南半球側のリンゴの輸出が進み、国産リンゴの売り上げは横ばいか微減となる。[br] 19年産の輸出は8月まで続き、年間の輸出量は3万1千~2千トン台で過去4番目、輸出金額は130億円台への到達は厳しく過去3番目となる見込み。鈴木耕司課長は「台湾や香港に続く、新規の市場開拓に力を入れたい」と需要拡大に努める考えを示した。