八戸港拠点の商業捕鯨船団、大畑漁港(むつ)に拠点を移す/6月下旬まで操業へ

商業捕鯨の拠点を八戸港からむつ市の大畑漁港に移した船団=25日
商業捕鯨の拠点を八戸港からむつ市の大畑漁港に移した船団=25日
八戸港を拠点に商業捕鯨を行っていた船団が、むつ市の大畑漁港に拠点を移して操業している。6月下旬まで1カ月程度の漁を予定しており、船員は「宮城沖や八戸沖はクジラが少なかった。大畑で挽回したい」と期待感を示す。 船団は鮎川捕鯨(宮城県石巻市)の.....
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 八戸港を拠点に商業捕鯨を行っていた船団が、むつ市の大畑漁港に拠点を移して操業している。6月下旬まで1カ月程度の漁を予定しており、船員は「宮城沖や八戸沖はクジラが少なかった。大畑で挽回したい」と期待感を示す。[br] 船団は鮎川捕鯨(宮城県石巻市)の第3大勝丸と第8幸栄丸、外房捕鯨(千葉県南房総市)の第51純友丸、太地漁協(和歌山県太地町)の第7勝丸の4隻。23日に大畑入りした。[br] 4月5日から石巻市の鮎川港を拠点に捕鯨を開始。八戸港では同22日から漁が行われて計8頭が水揚げされ、うち4頭が津軽海峡での捕獲だった。今季は八戸沖に餌のオキアミがおらず、クジラがいなかったため、今月末までを予定していた漁を切り上げた。捕獲が期待できる津軽海峡で漁をするため、大畑に拠点を移した。大畑でも商業捕鯨が禁止されるまでは水揚げの実績があるという。[br] 大畑では24日に初出漁し、第3大勝丸が同漁港から北に約25キロの海域で、体長8メートル、重さ6・5トンのミンククジラ1頭を捕獲。トラックで石巻市の鮎川捕鯨の解体場に送られた。鯨肉は八戸市の魚市場でも販売する予定だという。[br] 大勝丸の阿部孝喜砲手(49)は「鮎川捕鯨として捕獲できるミンククジラは56頭だが、これまで6頭しか捕れていない。津軽海峡はクジラが見えているので、枠の半分ぐらい捕獲できれば」と目標を語った。[br] 船団は大畑で漁をした後、北海道に向かう方針。商業捕鯨の拠点を八戸港からむつ市の大畑漁港に移した船団=25日