【夏の甲子園中止】「気の毒」「胸痛む」/OBや関係者も肩落とす

球児たちの夢舞台がコロナ禍で消え、かつて“聖地”の土を踏んだOBや、長年球児を育ててきた指導者、野球の普及に携わってきた関係者は「言葉が出ない」「球児たちが気の毒」「胸が痛む」と一様に肩を落とした。 1969年夏の甲子園で準優勝した三沢高の.....
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 球児たちの夢舞台がコロナ禍で消え、かつて“聖地”の土を踏んだOBや、長年球児を育ててきた指導者、野球の普及に携わってきた関係者は「言葉が出ない」「球児たちが気の毒」「胸が痛む」と一様に肩を落とした。[br] 1969年夏の甲子園で準優勝した三沢高の主将だった河村眞さん(69)=三沢市=は「生徒を思うと言葉が出ないが、野球をやったことは決して無駄にはならない。甲子園を目指した気持ちを忘れないで」とエール。指導者には「生徒の思いを受け止め、次の目標に導いてあげてほしい」と呼び掛けた。[br] 県立七戸高や同八戸商高などで約40年間球児を指導し、16年に「育成功労賞」を受賞した富岡陽一さん(70)=八戸市=は「選手たちのことを思うと、気の毒で仕方がない」と声を詰まらせた。中止の要因となった新型コロナウイルス感染症について「誰が悪いわけでもなく、悔しく、歯がゆく、やり切れない」と無念さをにじませた。[br] 小中学生対象の野球教室を開くなど競技の普及、振興に長年携わる妻神博明さん(76)=八戸市=も「胸が痛む」と絶句。一方で、代替大会開催の可能性に触れ「何とか、思い出をつくる場をつくってほしい」と要望していた。