「夏の甲子園」中止決定/青森、岩手とも代替大会可否判断へ

日本高校野球連盟(日本高野連)は20日のオンラインによる運営委員会と理事会で、第102回全国高校野球選手権大会(8月10日~25日・阪神甲子園球場)と、付随する49地方大会について、新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に中止を決めた。各都.....
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 日本高校野球連盟(日本高野連)は20日のオンラインによる運営委員会と理事会で、第102回全国高校野球選手権大会(8月10日~25日・阪神甲子園球場)と、付随する49地方大会について、新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に中止を決めた。各都道府県高野連は今後、これまでひたむきに野球に向き合ってきた球児のため、代替となる大会の開催を模索。青森県高野連は来月5日、岩手県高野連は同10日までに代替大会の開催可否を判断する。[br] 当初は同選手権大会の予選として、青森大会は7月14日から同28日まで青森市営球場などで、岩手大会は同9日から23日まで岩手県営球場などで予定され、優勝校が甲子園の切符を手にすることになっていた。[br] 日本高野連の中止決定を受け、青森県高野連の赤井茂樹会長は「決定を真摯(しんし)に受け止め、今後の対応を協議したい。各校には野球部員の進路や学校生活をサポートしていただきたい」、岩手県高野連の南舘秀昭会長は「夢舞台への道を閉ざされた球児の無念を思うと残念な思い。関係機関と今後の対応を慎重に協議する」とコメントを出した。[br] 両県高野連は今後、独自に代替大会の可能性を探っていくことになる。ただ、密集状況の回避、宿泊や移動時の感染リスク軽減など、選手たちの安全を守りつつ大会を運営するためには、超えなければならないハードルは少なくない。[br] このうち、青森大会は当初の日程で代替大会開催の可能性を探る。ただ、感染リスク軽減のため、例年は最大一日3試合組まれる日程の緩和、春、秋の大会のように地区予選を経た上で県大会を開催するなど大会方式の工夫なども検討される。他団体の大会と日程が重複する可能性のある球場があり、調整が必要という。[br] 青森県高野連関係者は「(代替大会開催には)説明しきれないほど課題が多いが、選手のこれまでの努力を表現する場も設けたい。あらゆる対策を考え、開催への道を模索したい」と、言葉に力を込めた。[br] 青森県高野連は来月5日に、岩手県高野連は今月25日と来月9日に常任理事会を開き、代替大会について協議する。