新型コロナウイルス感染症の影響で、全国的に外出自粛が求められた大型連休(4月29日~5月6日)が終了し、20日で2週間を迎えた。同ウイルスは感染から2週間前後に発症する例があり、青森県はこの間の感染拡大を警戒していたが、7日を最後に新たな感染者は確認されてない。県の担当者は「移動制限や3密回避など一定の効果があったのではないか」との見方を示す一方で、今後の第2波や第3波の懸念もあり、引き続き感染予防の徹底に努める考えだ。[br] 県は感染拡大防止策として、人の往来が活発化する大型連休に合わせ、遊興施設などの店舗に休業を要請。県民に対しては外出自粛や、県境をまたいだ不要不急の移動自粛を求めた。これらの結果が出る大型連休後2週間の状況を注視していた。[br] 20日現在、県内の感染者は27人。4月10日以降はクラスター(感染者集団)が発生した十和田市の認知症グループホームと、その感染者が入院し、院内感染が起きた市立中央病院の関係者に限られる。新たな感染経路は確認されてない。[br] 政府は5月14日、青森を含む39県の緊急事態宣言を解除。県は「対象から外れても、感染リスクがなくなったわけではない」として、県境をまたいだ不要不急の移動やソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つ行動を求める。[br] 県健康福祉部の奈須下淳次長は「大型連休後に新たな発生が確認されてないのは幸い」と安堵(あんど)しながらも、「緊急事態宣言が解除された後の週末はそれなりに(市中に)人がいたと聞いている。今後も気を緩めずに感染拡大防止対策を続けていく」と述べた。