人口減、施設老朽化… 将来望ましいごみ処理体制は? 八戸市が検討着手

八戸市一般廃棄物最終処分場。2032年度には埋め立て容量が限界に達すると見込まれている=3月中旬、同市〓引 
八戸市一般廃棄物最終処分場。2032年度には埋め立て容量が限界に達すると見込まれている=3月中旬、同市〓引 
八戸市は本年度、将来のごみ処理体制の在り方に関する一体的な検討に着手する。今後のごみの排出量などを予測した上で、減量や再資源化に向けた具体的な取り組みに加え、処分施設の改修や建て替えの方向性についても検討。急激に進む人口減少など社会構造の変.....
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 八戸市は本年度、将来のごみ処理体制の在り方に関する一体的な検討に着手する。今後のごみの排出量などを予測した上で、減量や再資源化に向けた具体的な取り組みに加え、処分施設の改修や建て替えの方向性についても検討。急激に進む人口減少など社会構造の変化を踏まえ、将来的にどの形が最適かを判断する。[br] ごみ処理体制を巡っては、市と階上町、旧福地村で発生したごみを処理する八戸清掃工場のうち、第1工場が稼働開始から23年、第2工場が40年が経過するなど施設が老朽化。ごみの焼却灰などを埋め立て処分する市一般廃棄物最終処分場の容量は、現状のままでは2032年度に満杯に達すると予測されている。[br] 将来的には清掃工場を改修して長寿命化したり、建て替えたりする必要があるほか、最終処分場も新設または増設が不可欠で、共に10年単位の大規模な事業となる。[br] まずは、現在年間10万トン程度で推移している地域全体のごみの排出量が人口減少社会でどのように変化していくかを予測。その上で、一層の減量や再資源化に向けた具体的な方策を探る。[br] 排出量の推計を基に、最終処分場での埋め立て可能量が増えるかどうかなども試算。将来的に清掃工場や処分場を更新する際の複数のケースについて、民間資金の活用も含めて必要となる事業費なども分析する。併せて、ごみ処理体制の広域化に関しても調べる。[br] 市は検討に当たって、20年度当初予算に検討委託料として1100万円を計上した。市環境政策課の担当者は「1年間かけて一体的にじっくりと調査、検討を重ね、市民生活への負担が少ないより良い形を探っていきたい」と話している。八戸市一般廃棄物最終処分場。2032年度には埋め立て容量が限界に達すると見込まれている=3月中旬、同市〓引