青森銀行が決算発表/当期純利益14億7千万円、黒字を確保

青森銀行(成田晋頭取)は15日、2020年3月期(19年4月~20年3月)の連結決算を公表した。売上高に相当する経常収益は430億300万円(前期比0・04%増)、経常利益は23億2400万円(53・1%減)、当期純利益は14億7千万円(5.....
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 青森銀行(成田晋頭取)は15日、2020年3月期(19年4月~20年3月)の連結決算を公表した。売上高に相当する経常収益は430億300万円(前期比0・04%増)、経常利益は23億2400万円(53・1%減)、当期純利益は14億7千万円(54・3%減)で増収減益となった。[br] 銀行単体は、本業のもうけを示すコア業務純益は40億2100万円(12・1%減)。経常収益は331億8600万円(1・5%減)、経常利益は17億7200万円(62・7%減)、当期純利益は12億5千万円(61・7%減)だった。[br] 新型コロナウイルスによる金融市場の混乱で株式市場が下落し、有価証券関係損失が増大。与信費用の増加もあり、単体での業績は落ち込んだ。[br] 一方、子会社との一体経営による営業の強化が成果を上げ、リース子会社が増収を記録し、単体の減収分をカバーした。[br] 健全性の指標となる金融再生法に基づく開示債権(不良債権)の残高は211億500万円で、不良債権比率は1・14%(0・18ポイント増)。自己資本比率は連結で9・78%(0・27ポイント減)となり、国内基準の4%を上回っている。[br] 21年3月期の連結決算予想は、経常収益が390億円、当期純利益は16億円を見込む。経常収益については、新型コロナに伴う有価証券利息など資金運用収益の減少を想定し、減収とした。[br] 同日の記者会見で成田頭取は「計画を大きく下回る業績になったことは遺憾。コロナによる市場の動きに対応するのが難しかった」と総括。顧客への新型コロナ対応については「当面は資金繰り支援が重要。終息後にどんな未来を描けるか、そこをしっかり支援していきたい」と述べた。