【新型コロナ】休校長期化、教員も対応苦慮 現場に負担感も/青森県内

学校再開を見据え、初任者研修を受ける中平珠莉教諭(右)=4月下旬、階上町立赤保内小
学校再開を見据え、初任者研修を受ける中平珠莉教諭(右)=4月下旬、階上町立赤保内小
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、公立の小中学校や高校などで休校が続く青森県内。現場の教職員は、度重なる休校期間の延長によって、授業時間を確保するために年間指導計画を練り直すなど、対応に追われている。 県内の小中学校や高校は、3月上旬から.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、公立の小中学校や高校などで休校が続く青森県内。現場の教職員は、度重なる休校期間の延長によって、授業時間を確保するために年間指導計画を練り直すなど、対応に追われている。[br] 県内の小中学校や高校は、3月上旬から休校のまま春休みに入り、新年度を迎えた。授業を再開した学校があったものの、政府の緊急事態宣言の対象地域拡大を受け、ほとんどが4月下旬には再び休校となった。学校再開は一部を除き、大型連休明けの5月7日を予定する。[br] 階上町立赤保内小では新年度、町教委の方針に従い、4月8日から5月6日まで休校措置を取っている。同校によると、休校に伴う未実施の授業日数は10日間を超える。小坂尚校長は「行事の中止や延期をせざるを得ず残念だが、その分を授業に回したい。長期休業中の計1週間程度を授業にしたりすることで、秋ごろには学習内容を取り戻せるだろう」と今後を見据える。[br] 休校中でも、教員らは授業の年間指導計画を立て直したり、延期された行事の実施を検討したりとやることは多い。本年度から同校に赴任した新採用の中平珠莉教諭(24)は、担任する2年生の教室を整える傍ら、初任者研修を校内で受ける。思わぬ形で教員生活をスタートさせることになったが、「子どもたちに早く会いたい。少しずつ距離を縮められれば」と学校再開を待ちわびる。[br] 一方、県南地方の中学校に勤務する20代の男性講師は「休校期間が延長になるたび、授業時間を確保するために計画を作り直している」とため息交じりに話す。休校期間中も授業の準備はもちろん、再開後の日程についての会議など業務に追われる。「延長が必要な際は、教育委員会などがもっと早く判断を早くしてほしい」と注文を付ける。[br] 県教委によると、高校でも授業日数の確保については、現場に判断が任されている。八戸市内の県立高の校長は「授業の挽回は全学校の共通課題。高校同士で情報を共有して対応していきたい」と話す。[br] 市内の多くの高校では7日からの学校再開後、学年ごとで登校時間をずらすなど分散登校する方針という。同校の校長は「公共交通機関は地域の方も利用する。生徒だけではなく地域の安全のためにも工夫をして、不安を軽減していきたい」と強調する。学校再開を見据え、初任者研修を受ける中平珠莉教諭(右)=4月下旬、階上町立赤保内小