【新型コロナ】一律10万円給付、北奥羽住民「生活費の足しにする」など歓迎/給付時期ばらつきに不満も

10万円給付を巡り、北奥羽の住民からは好意的な声が上がる一方、給付時期のばらつきなどには不満も。写真は早速、給付金申請書を発送するむつ市職員=30日、同市
10万円給付を巡り、北奥羽の住民からは好意的な声が上がる一方、給付時期のばらつきなどには不満も。写真は早速、給付金申請書を発送するむつ市職員=30日、同市
新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた緊急経済対策として、全国民への一律10万円の給付を盛り込んだ国の補正予算が成立した。休校や店の営業自粛などで国民の多くが経済的負担を強いられていることもあり、北奥羽地方の住民からは「ありがたい」「生活費.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた緊急経済対策として、全国民への一律10万円の給付を盛り込んだ国の補正予算が成立した。休校や店の営業自粛などで国民の多くが経済的負担を強いられていることもあり、北奥羽地方の住民からは「ありがたい」「生活費の足しにする」と歓迎の声が上がる一方、給付対象や金額を巡る政府の迷走や自治体ごとの給付時期のばらつきなどには批判的な意見も。感染拡大の終息が見通せない中、さらなる経済支援を求める声も多く聞かれた。[br] 十和田市元町東五丁目の男性会社員(49)は「コロナの影響で月収も減り、ボーナスも見込めない。10万円給付があれば当面はカバーできる」とほっとした様子。ただ、「一律10万円以上の支援は後の世代に大きな負担となって返ってくる気がする」と将来への不安を口にした。[br] 八戸市類家の女性会社員(52)も給与に影響が出始めているといい、「経済を回すためには使った方がいいのだろうが、今後に不安もあるので、すべて貯蓄するしかない」と語る。[br] むつ市中央2丁目の男性会社員(41)は、10万円という金額について「多くも少なくもどちらとも感じないが、支給されてうれしい」としながらも、使い道に関しては「自動車税と自宅の固定資産税の支払いに使用する。結局、行政に返す形になってしまう」と苦笑いを浮かべた。[br] 二戸市の無職の男性(75)は「年金で生活しているので、絶対に必要というわけではないが、いただけるのはありがたい」と率直な思いを語った。  給付自体は好意的に受け止める意見が多いが、給付のバランスやタイミングには不満の声も。[br] 八戸市内で息子2人を育てる女性会社員は「国も地方も対応が遅いと思う」とばっさり。子ども2人はともに小学生だが、休校で自宅にいる時間が増えて食費が増えているといい、「給料も減って先月は赤字。10万円もらえるのはありがたいけれど、今後足りるかどうか…」とため息をついた。 野田村野田の自営業の女性(73)は「今回の一律給付では、世帯ごとの人数で金額差が大きすぎるのがちょっと気になる。もう少しバランスの良いやり方はなかったか」と首をかしげる。[br] 階上町の農業男性(65)は「自治体によって給付時期がばらばら。一刻も早くほしい人もいるのでスピード感を持ってやってほしい」と注文。おいらせ町木ノ下の主婦(41)は「特定の業界だけでなく、収入が減っている人に10万円とは別のさらなる給付金が必要だ」と訴えた。10万円給付を巡り、北奥羽の住民からは好意的な声が上がる一方、給付時期のばらつきなどには不満も。写真は早速、給付金申請書を発送するむつ市職員=30日、同市