八戸市は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で地域経済に影響が出ていることを踏まえた市独自の経済支援策を正式発表した。飲食、宿泊、タクシー、自動車運転代行業を営む事業者に20万円の支援金を支給。市内の事業者が「雇用調整助成金」を申請する場合の社会保険労務士の事務手数料を最大10万円補助する。[br] 市独自の支援策は、感染拡大防止のため市民が不要不急の外出を自粛し、飲食店などの経営環境が厳しくなっていることを踏まえた。財源は財政調整基金を取り崩して対応する。[br] 飲食業者などへの支援金は、売り上げの減少幅などは考慮せず、営業実態がある市内の事業者から申請があれば、1事業者につき20万円を支給する。[br] 申請期間は5月1日から6月30日で、3千事業者からの申請を見込んでいる。事務費を含めた予算額は6億1500万円。[br] 雇用調整助成金の申請費補助は、新型コロナウイルスの影響で事業の縮小を余儀なくされ、従業員を休ませる市内の事業所が同助成金を申請する際、社会保険労務士の事務手数料を市が補助する内容。[br] 上限は10万円で、申請は5月1日から9月30日まで受け付ける。予算額は2100万円。[br] 市はいずれの申請も郵送で受け付ける考え。申請書は市内各所での配布を検討する。支援金については、早ければ5月中旬にも支給される見通しという。[br] 28日に報道陣の取材に応じた小林眞市長は「対象の全ての人に早く支給できるようスピード感を持って対応する」と強調。今後も状況に応じて新たな支援策を打ち出す考えを示した。