【巨大地震津波想定】役場移転予定地が浸水エリアに/風間浦村

内閣府の有識者会議が21日に示した日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震の被害想定案で、最大浸水深(地面から水面までの高さ)が6・2メートルと公表された風間浦村役場庁舎。村は津波防災対策として2015年度に閉校した旧村立易国間小敷地への.....
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 内閣府の有識者会議が21日に示した日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震の被害想定案で、最大浸水深(地面から水面までの高さ)が6・2メートルと公表された風間浦村役場庁舎。村は津波防災対策として2015年度に閉校した旧村立易国間小敷地への庁舎移転計画を進めてきたが、想定案では浸水エリアとなることが判明し、白紙を含めて仕切り直しが避けられなくなった。村への津波の第1波到達時間も35分とこれまでの想定より短くなり、住民避難計画の見直しも必至だ。[br] 村役場庁舎は、青森県が13年2月に公表した津波浸水予測図で2メートル未満の浸水エリアに含まれていた。このため、18年度から移転先の協議を始め、庁舎から約200メートル内陸にあり、浸水エリアから外れる旧易国間小を候補地とすることを決めた。[br] 19年度に役場庁舎と一緒に村中央公民館、風間浦消防分署も敷地内に移転させる基本構想を策定し、20年度は基本設計と旧易国間小解体事業を予定していた。[br] 浸水区域拡大について冨岡宏村長は「危機感を感じている。まずは住民の避難計画を見直し、庁舎の移転についても再検討していく」と対応を急ぐ考えを示した。