【巨大地震津波想定】浸水状況シミュレーションへ/青森県

21日に公表された日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に起因する想定津波高は、八戸市などの地点で過去の予測を上回った。青森県は改めて津波浸水の状況をシミュレーションする方針で、「年度内に結果をまとめたい」(県河川砂防課)としている。 県は現在の.....
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 21日に公表された日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に起因する想定津波高は、八戸市などの地点で過去の予測を上回った。青森県は改めて津波浸水の状況をシミュレーションする方針で、「年度内に結果をまとめたい」(県河川砂防課)としている。[br] 県は現在の津波による浸水想定区域を2012年から15年にかけて設定。県の太平洋側沿岸は、三陸沖北部~中部を震源として津波高などが予測された。[br] 改めて行われるシミュレーションによって想定区域の変更が必要となった場合、県は被害想定や地域防災計画を見直すことになる。市町村は県の想定を参考に、ハザードマップや避難計画を修正する。[br] 従来の想定を大幅に上回る津波高が示された八戸市の小林眞市長は、津波避難タワーなどが避難場所として適切ではなくなる可能性を懸念。「避難時の方法や体制などを見極めたい。これまで講じてきた対策を変更すべきか詰めなければならない」と強調した。[br] 浸水エリアが広がると想定されたむつ市大畑地区。市立大畑小校舎を一部改修して新庁舎の運用を始めたばかりだ。ここも浸水する可能性があるが、市担当者は「県の対応を待ち、ハザードマップなどの見直しを進めたい」と説明した。[br] 10メートル超の津波が襲うとされた六ケ所村の戸田衛村長も「県から方針が示されると思うので状況を注視し対応する」とコメントした。[br] 県庁も1・7メートル浸水すると見込まれた。県危機管理局の坂本敏昭次長は「新たな浸水想定区域を確認した上で、改修での対応や浸水時の代替施設などを検討していくこととなる」と話した。