新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、学校が休校中となった子どもたちの学習を支援するため、青森県などで12教室を展開する学習塾「習学ゼミ」(福島市、新山恭孝代表)は19日から、拠点となる十和田教室の主管で、塾生以外の子どもにも門戸を広げ、無料のオンライン学習会を開いている。子どもたちは自宅で学校の課題などに取り組み、分からない問題を講師に質問するなどして学習を進めた。[br] 十和田在住の新山代表が休校期間の延長を受け、「子どもたちの生活リズム改善や、不足しがちな勉強量を確保できる環境を提供しよう」と企画した。[br] オンライン学習会は、インターネットを通じたビデオ会議システムを活用して開設。19、20日の対象は、塾生と主に県立三本木高と同高付属中の生徒が参加した。21~24日は八戸教室も合わせて、十和田、八戸両市内外の小学6年生と中学生を対象に実施する。[br] 初日は、延べ320人が参加。新山代表ら講師たちが画面に映る子どもたちとインターネットの接続などを確認した後、午前9時半に学習会をスタートした。1教科90分の時間を割き、中学生は主に英語と数学、高校生は化学、英語、数学に取り組んだ。生徒から質問があった時は、講師が1対1の画面に切り替え、個別で丁寧なアドバイスを行った。[br] 十和田教室の講師下久保拓人さん(23)は、当初はインターネット接続の影響で質疑応答に時間差が生まれるなど、戸惑う部分もあったというが、「対面の授業と同等の機会を与えられるよう、子どもたちの要望に柔軟な対応をしたい」と話した。[br] 今後は12教室との連携や、オンラインでの親子進路相談セミナーなどを予定しているという。新山代表は「地域の垣根を超えて、教師と生徒がつながる学習機会を提供したい」と抱負を語った。[br] 21~24日の学習会は午前10時から。問い合わせは、習学ゼミ十和田教室=電話0176(51)3005=、八戸教室=同0178(38)1605=へ。