【緊急事態宣言】商業関係者「さらに客足遠のく」「休業要請なら補償を」

緊急事態宣言が全国に拡大したことを受け、人がまばらな八戸市中心街。青森県の三村申吾知事は県民に不要不急の外出自粛を強く要請した=17日
緊急事態宣言が全国に拡大したことを受け、人がまばらな八戸市中心街。青森県の三村申吾知事は県民に不要不急の外出自粛を強く要請した=17日
新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言が全国に拡大したことを受け、青森県の三村申吾知事は17日、県民に不要不急の外出自粛を強く要請した。既に多大な経済的影響を受けている商業店舗は「さらに客足が遠のく」と窮状を訴える。飲食業者によ.....
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 新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言が全国に拡大したことを受け、青森県の三村申吾知事は17日、県民に不要不急の外出自粛を強く要請した。既に多大な経済的影響を受けている商業店舗は「さらに客足が遠のく」と窮状を訴える。飲食業者による弁当販売の企画も当面の休止を余儀なくされた。営業制限に関する不安も根強く、「行政には補償を考えてほしい」との切実な声が上がる。[br] 北奥羽地方の飲食店16店舗が特製弁当を持ち寄り、毎週木曜、土曜日に八戸市中心街で販売する「おべんとう市」は、緊急事態宣言に伴って当面の休止が決まった。発起人の松坂直子さんは「今後はデリバリーや予約制による販売を検討したい」との考えを示す。[br] 外出の自粛要請を受け、同市内の大型小売店の担当者は「感染防止のためにはやむを得ないが、ますます客足が遠のいてしまう」とため息交じり。商業店舗への営業制限に関しては、週明けにも判断が示される予定だが、「『休め』と言われれば休まざるを得ない。営業してもつらいし、営業をやめてもつらい。休業要請をするのであれば、補償してもらいたい。中途半端な対応が一番困る」と語気を強めた。[br] 休業補償を求める声は、長引く自粛ムードで経営体力が弱まった飲食業者からも多く聞かれる。同市中心街の飲食店経営者は「補償なくして休業は難しい。行政には補償を考えてもらいたい。そうすれば納得して休業できる」と漏らした。[br] 生活必需品の食品を扱うスーパーは“巣ごもり消費”の増加を見据え、安定供給に神経をとがらせる。県内の業界関係者は「物流を維持できるかが心配。一部に影響が出始めており、消費者に商品を行き渡らせることが重要になる」と指摘。スーパーは一定の買い物客が滞在することが予想されるため、「改めて感染防止の対策を徹底したい」と強調した。[br] 一方、商業施設では臨時休業や営業時間短縮の動きも相次いだ。イオンモールは、18日から専門店部分の休業を全国に拡大。対象は「イオンモール下田」(おいらせ町)など142施設に増える。イオン系の総合スーパーや食品スーパーは原則として営業を続ける。緊急事態宣言が全国に拡大したことを受け、人がまばらな八戸市中心街。青森県の三村申吾知事は県民に不要不急の外出自粛を強く要請した=17日