【新型コロナ】青森県内プロスポーツにも暗い影 大幅減収避けられず

新型コロナウイルス感染症の影響が広がるスポーツ界。青森県内のプロスポーツチームにも、影響が広がっている(写真は昨年の各チームのプレー写真)
新型コロナウイルス感染症の影響が広がるスポーツ界。青森県内のプロスポーツチームにも、影響が広がっている(写真は昨年の各チームのプレー写真)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、国内プロスポーツ界でも日程の延期や中止などの動きが広がる中、青森県内のプロチームも多大な影響を受けている。バスケットボール男子Bリーグ2部の青森ワッツはリーグ戦途中での日程打ち切りなどに伴う経済的損.....
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 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、国内プロスポーツ界でも日程の延期や中止などの動きが広がる中、青森県内のプロチームも多大な影響を受けている。バスケットボール男子Bリーグ2部の青森ワッツはリーグ戦途中での日程打ち切りなどに伴う経済的損失が、現時点で約2250万円に上ることが13日、チーム関係者への取材で判明。運営する青森スポーツクリエイションの下山保則社長は「スポンサー企業の協力のおかげで、ただちに来季の運営に影響は出ない見通しだが、大きな減収だ」と肩を落としている。[br] 今季のBリーグは感染症拡大で3月27日に1、2部共に残りのレギュラーシーズンや年間王者を決めるチャンピオンシップ、1部(B1)と2部(B2)の入れ替え戦などの中止を決定。青森ワッツは2月下旬以降のホーム戦6試合を含む13試合が中止となり、リーグの申し合わせで東地区4位で今季を終えた。[br] これに伴ってホーム戦でのチケットやグッズ販売などで見込まれる1試合当たり約250万円の損失が、3月14、15日の無観客試合2試合を含む計8試合で発生。バスケットボールやチアリーディングの教室を4月に実施できなかったことも、約250万円の損失となった。年間収入では1割減という。[br] 下山社長は来季に向けたスポンサー契約の更新が順調に進んでいることに謝意を示しつつ、「選手との契約更改も早い時期に行い、来季の開幕準備を粛々と進めたい」と決意をにじませた。[br] 一方、3人制バスケットボールの八戸ダイムは、4月から開始予定だった小学生を対象としたバスケットボールスクールが1カ月間中止になったほか、4、5月に八戸市や三沢市で予定していたイベントも中止となり、スポンサーへの営業活動もできない状態。チーム関係者は「リーグの開幕すら見通しが立たず、不安が大きい」と吐露した。[br] サッカーJ3のヴァンラーレ八戸は、5月中旬までリーグ戦が延期となり、いまだ開幕の見通しが立っていない。人件費などのランニングコストが掛かっている現状や、今後の日程が平日開催となる可能性があることを踏まえ、下平賢吾専務は「例年並みの集客は見込めず、今後の影響は計り知れない」と懸念を示した。[br] アジアリーグアイスホッケーの東北フリーブレイズは3月7日にテクノルアイスパーク八戸で予定していた恒例のイベント「ファン感謝祭」が中止となった。ただ、感染症が拡大する前にリーグ戦の全日程を消化していたため、「今のところ大きな影響はない」としつつ、「来季が予定通り開幕できるかは今後の社会情勢によるため、不安はある」と話した。新型コロナウイルス感染症の影響が広がるスポーツ界。青森県内のプロスポーツチームにも、影響が広がっている(写真は昨年の各チームのプレー写真)