【新型コロナ】山車運行見送り/八戸三社大祭 山車振興会が方針

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山車の制作が休止している長者まつりんぐ広場の山車小屋。はちのへ山車振興会は、今年の八戸三社大祭で山車の運行を見送る方針を確認した=9日、八戸市
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山車の制作が休止している長者まつりんぐ広場の山車小屋。はちのへ山車振興会は、今年の八戸三社大祭で山車の運行を見送る方針を確認した=9日、八戸市
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、八戸三社大祭の山車組で組織する「はちのへ山車振興会」(小笠原修会長)は9日、八戸市内で役員会を開き、今年の祭りの合同運行で山車の参加を見送る方針を申し合わせた。各山車組の制作は4、5月から本格化するが、感.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、八戸三社大祭の山車組で組織する「はちのへ山車振興会」(小笠原修会長)は9日、八戸市内で役員会を開き、今年の祭りの合同運行で山車の参加を見送る方針を申し合わせた。各山車組の制作は4、5月から本格化するが、感染の終息が見通せない中、安全な作業や運行が困難と判断した。近く主催者の運営委員会や神社側に意向を伝える。運営委は17日の全体会議で開催の可否や方法を最終判断する方針だが、通常の合同運行は難しい状況となった。[br] 小笠原会長は取材に「三社大祭は市民が守り、継承してきた祭り。新型コロナウイルスの感染拡大で市民に不安が広がっている状況では安全の確保が厳しく、山車作りやお囃子の練習への参加に理解を得られないだろう」と説明した。[br] 一方、三社大祭はおがみ、長者山新羅、神明宮の3神社の神事による祭礼行事であり、神輿を中心に練り歩く神社行列の実施が今後の焦点となる。運営委は3神社や関係団体などとの協議を進めて意見を集約し、全体会議で祭り開催の方向性を決定する方針だ。[br] 山車振興会の会合は非公開で行われ、小笠原会長や副会長、理事ら約10人が出席。小笠原会長によると、山車の運行の見送りは全会一致で確認した。山車小屋に人が集まる制作作業は感染リスクが高いと判断。お囃子を練習する子どもの健康面にも配慮した。今後、各山車組に通知する。[br] 7月31日~8月4日の祭り期間中、3神社の氏子である全27山車組は、附祭として行列や山車運行に参加している。今年は三社大祭発祥300年の節目となる記念の年で、一部は例年より早く山車作りを始めていたが、3月下旬からは各山車組が制作を休止していた。[br] 山車振興会は神社の祭礼行事には参加する意向。小笠原会長は「今年は山車の運行を見送るが、感染の状況を見ながら山車振興会としてできることを模索したい。一日も早い感染の終息を願い、来年に素晴らしい祭りを開催できればいい」との考えを示した。[br] ある山車組の代表は「今年は300年の節目で、それぞれの山車組に気合が入っていただけに、残念という気持ちが強い。ただ、八戸が誇る祭りから感染者を出してしまうことだけは避けたい。この悔しさを忘れず、来年はパワーアップした山車で多くの人を楽しませたい」と話した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山車の制作が休止している長者まつりんぐ広場の山車小屋。はちのへ山車振興会は、今年の八戸三社大祭で山車の運行を見送る方針を確認した=9日、八戸市