【新型コロナ】県内新たに2人感染、計14人に/上十三では初確認

上十三保健所管内で発生した新型コロナウイルスの感染について説明する有賀玲子健康福祉部長(左)=9日、県庁
上十三保健所管内で発生した新型コロナウイルスの感染について説明する有賀玲子健康福祉部長(左)=9日、県庁
青森県は9日、十和田市の認知症グループホームに入居する80代女性の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。上十三保健所管内での感染確認は初めて。女性は市内の感染症指定医療機関に入院しており、発熱と肺炎の症状はあるが軽症だという。県は、.....
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 青森県は9日、十和田市の認知症グループホームに入居する80代女性の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。上十三保健所管内での感染確認は初めて。女性は市内の感染症指定医療機関に入院しており、発熱と肺炎の症状はあるが軽症だという。県は、濃厚接触した可能性が高い残りの入居者と職員計33人について、PCR検査の準備を進めている。また、青森市保健所管内でも50代男性会社員の感染が新たに確認され、県内の感染者は計14人となった。[br] 県によると、女性は2日に37・4度の発熱があり、翌3日にせきが出てきたため、十和田市内の医療機関を受診し、エックス線検査で肺炎が確認された。[br] 4日以降も発熱が続くため、7日に帰国者・接触者相談センターに相談した上で、帰国者・接触者外来を受診。8日に市内の感染症指定医療機関に入院し、9日午前にPCR検査で陽性が確認された。[br] 3月以降、女性は施設から外出しておらず、施設は面会制限をしていた。施設には女性以外に17人が入居し、職員16人が勤務。発熱やせきなどの症状がある人は確認されていないものの、複数の職員が3月に関東地方を訪れていたという。[br] 濃厚接触者は基本的に2週間の自宅待機と健康観察が必要とされている。ただ、今回はグループホームという施設の特性上、入居者を外部の施設に移動できないため、施設の運営を継続。入居者と職員に関し、県は早急にPCR検査を実施する方針だ。[br] 感染経路について県感染疫学コーディネーターの大西基喜医師は「女性が外出をして感染したという経緯ではないので、外から持ち込まれたと考えている」と指摘。クラスター(感染者集団)の発生について、「可能性はある」と否定せず、さらに調査を進める考えを示した。[br] 9日午後に行われた危機対策本部会議で、三村申吾知事は「重症化するリスクが高いと言われている高齢者施設で発生した。介護福祉施設の関係者は、改めて施設の感染予防対策に万全を期し、感染経路の遮断を徹底してほしい」と呼び掛けた。[br] 十和田市は10日に感染症対策本部会議を開き、今後の対応を協議する方針だ。上十三保健所管内で発生した新型コロナウイルスの感染について説明する有賀玲子健康福祉部長(左)=9日、県庁