【新型コロナ】新学期目前、休校再び 「当然の判断」「もう限界」/八戸

新学期が訪れる春―。しかし、八戸市の小中学校は8日から臨時休校の措置がとられる(コラージュ。左は会見する伊藤博章教育長。写真はイメージ)
新学期が訪れる春―。しかし、八戸市の小中学校は8日から臨時休校の措置がとられる(コラージュ。左は会見する伊藤博章教育長。写真はイメージ)
春が到来し、ようやくスタートすると思われていた新学期―。医師の新型コロナウイルスの感染が相次いだ八戸市で、市内の小中学校を所管する市教委が出した結論は、7日に始業式や入学式を行った後、児童の安全を確保するため、再び10日間、臨時休校とする措.....
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 春が到来し、ようやくスタートすると思われていた新学期―。医師の新型コロナウイルスの感染が相次いだ八戸市で、市内の小中学校を所管する市教委が出した結論は、7日に始業式や入学式を行った後、児童の安全を確保するため、再び10日間、臨時休校とする措置だった。保護者からは「安全を考えれば当然の判断」と理解を示す声がある一方、「子どもたちもストレスを感じている」「預け先の祖父母がもう限界」など悲痛な叫びも。さらに感染が拡大すれば、休校措置が延びる可能性もあり、先の見えない事態に疲弊感が広がっている。[br] 小学生の子ども2人を持つ同市の女性会社員(41)は「不安がピークに達していたので、この対応はうれしい。当然の判断」と歓迎。ただ、最近、子どものストレスがたまり、物を壊したりする行動も見られるようで「たまに外へ連れ出しているが、体力をだいぶ持て余しているよう」と複雑な心境を語った。[br] 小学生の子どもを持つ別の主婦(36)も休校の措置に一定の理解を示しつつ、「これまで休校期間中、実家に子ども2人を預けていたが、両親が疲れ切ってしまっている。もう頼めないなと思っていたので、どうしよう」と困惑ぎみ。「また休校も延びるかもしれない」と不安を隠せない様子だった。[br] 長男(11)も「テレビゲームばかりで体を動かせないのがつらい。外で大好きな野球がやりたい」と切実に話した。[br] 「昨夜までは7日の学校再開を予定していたが…」。市教委の伊藤博章教育長は3日に市庁で開いた会見で、新年度の休校措置を決めた経緯について、こう漏らした。感染者への接触が広範囲に及んだことから、急きょ方針を一転させた様子がうかがえた。[br] 休校への対応は各校に任せており、2日に医師の感染が確認された耳鼻咽頭科のある小中野地区では、小中野小、小中野中が7日の出校を取りやめ、入学式を20日に延期した。同小の鈴木稔校長は「感染拡大が懸念されるため、苦渋の決断だ。新1年生のために式は遅れてでも実施したい」と話した。[br] 市立白山台小では、新しいクラスや担任教諭の発表を行う新学期に向けた準備を進めている。種市八重子校長は「子どもたちの安全面が第一。できるだけ期待に胸をふくらませる春を迎えさせてあげたい」と願った。新学期が訪れる春―。しかし、八戸市の小中学校は8日から臨時休校の措置がとられる(コラージュ。左は会見する伊藤博章教育長。写真はイメージ)