「難局を一緒に乗り切ろう」新年度スタート 官民トップ訓示

新型コロナウイルス感染症対策などについて幹部に訓示する小林眞八戸市長(右)=1日、市庁
新型コロナウイルス感染症対策などについて幹部に訓示する小林眞八戸市長(右)=1日、市庁
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、青森県内の官公庁や企業は1日、入社式などを開き、2020年度の新体制に移行した。感染予防策として式典を簡素化し、出席者の体調管理や消毒を徹底。厳戒態勢で実施され、官民のトップは「市民の安全安心を守る」「.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、青森県内の官公庁や企業は1日、入社式などを開き、2020年度の新体制に移行した。感染予防策として式典を簡素化し、出席者の体調管理や消毒を徹底。厳戒態勢で実施され、官民のトップは「市民の安全安心を守る」「この難局を一緒に乗り切ろう」とのメッセージを発信した。新戦力の若者も新型コロナ対応の重要性を認識し、「使命感を持って臨む」と決意をにじませる。[br] 八戸市では1日時点で7人の感染を確認。市が市庁で開いた年度始めの式は規模を縮小し、新採用職員の辞令交付式も簡素化した。[br] 部長級以上の幹部を集めた年度始め式で、小林眞市長は「国難であり、世界的にも人類の危機。10日先の推移も見通せないが、市民の安全安心を守る危機管理対応の責任者であるとの認識を共有し、連携して対応しよう」と訴えた。[br] 青森県は新採用職員131人の辞令交付式を青森市内で開催し、三村申吾知事が訓示した。県三八地域県民局地域連携部に配属される今美優さん(22)は取材に「八戸は現在、新型コロナウイルスで大変な時期。使命感と緊張感を持ち、私たち新人の活力で盛り上げたい」と決意を述べた。[br] 各企業は感染抑止対策に万全を期して入社式に臨んだ。ホームセンターのサンデー(八戸市)は同市のきざん八戸で開催。出席人数を減らして時間も短縮し、マスク姿の新入社員47人は間隔を空けて着席した。[br] 川村暢朗社長は「東日本大震災以来の困難だ」と切り出し、「小売りやサービス業にとって状況は非常に厳しく、難しい」と指摘。「地域になくてはならない企業として、安全安心な商品やサービスを提供することが重要だ」と強調した。[br] 青い森鉄道(青森市)の千葉耕悦社長は市内で開いた入社式で、新入社員9人を前に「この難局を一緒に乗り切り、地域の足を守ろう」と訓示。「鉄道会社の社員としての自覚を持ち、常日頃から健康管理を徹底してほしい」と述べ、責任感を持った対応を促した。新型コロナウイルス感染症対策などについて幹部に訓示する小林眞八戸市長(右)=1日、市庁