八戸市は27日、市内の新型コロナウイルス感染者が感染判明前に受診した医療機関の医師ら計5人のPCR検査の結果が陰性だったことを明らかにした。同日までに感染者の1人が受診した医療機関が新たに判明したが、応対した医師ら2人も陰性反応だった。会見した小林眞市長は、一連の問題の関係者について「必要な調査を終了する」と説明する一方、国内外の感染拡大が続いていることから、引き続き感染防止に努める考えを強調した。[br] 市は、最初に感染が分かった会社経営男性が受診したA医療機関の医師2人、25日に判明した自営業男性が受診したD医療機関の医師、看護師、受付担当の各1人に加え、会社経営男性の妻が17日に受診していたことが新たに確認できたE医療機関の医師と受付担当の計2人について、PCR検査を実施した。[br] いずれも陰性の結果だったものの、会社経営男性の妻が19日に受診したC医療機関は28日まで、E医療機関は26日から2週間程度、病院側の判断で休止するという。[br] 一方、25日に感染が確定した60代の自営業女性に、肺炎の症状が出たことが判明。市は、この女性をはじめ、他の感染者や検査で陰性反応だった濃厚接触者らも含め、健康状態の経過観察を継続する。[br] 応対した医師らの検査を終えたことで、市は感染ルートとみられるスペイン旅行の参加者の関係者洗い出しなど調査をひとまず終了する。感染者の立ち寄り先などに漏れがないかなどは再確認しながらも、世界的な感染拡大が続いているため、今後も防止策を徹底する方針。[br] 27日の会見で小林市長は「新たな感染リスクはゼロではない。臨戦態勢で、必要な対応ができる準備は怠らない」と強調した。[br]