航自三沢F2戦闘機が百里基地へ移動

茨城県の百里基地に向けて離陸するF2戦闘機=25日午前10時40分ごろ、三沢市
茨城県の百里基地に向けて離陸するF2戦闘機=25日午前10時40分ごろ、三沢市
F2戦闘機を運用する航空自衛隊三沢基地の第3飛行隊が百里基地(茨城県)へ移動するのに伴い、三沢基地に残っていた最後のF2が25日、新天地に向けて飛び立った。F2は三沢初配備から20年間にわたり、北の空を守り続けてきた。態勢が整い次第、ステル.....
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 F2戦闘機を運用する航空自衛隊三沢基地の第3飛行隊が百里基地(茨城県)へ移動するのに伴い、三沢基地に残っていた最後のF2が25日、新天地に向けて飛び立った。F2は三沢初配備から20年間にわたり、北の空を守り続けてきた。態勢が整い次第、ステルス戦闘機F35Aがその任務を受け継ぐ。[br] F2は、F1支援戦闘機に変わる機体として1985年から開発計画が始まった。当初は国内開発を目指したが、貿易摩擦の影響などで米軍が使用するF16戦闘機をベースに日米の共同開発で製造された。[br] 同基地では2000年10月、臨時F2飛行隊に初号機が配備。01年3月に第3飛行隊にF1支援戦闘機の代替機として更新され、04年3月から領空侵犯の恐れのある外国機に対する緊急発進(スクランブル)の警戒待機任務に就いた。[br] 09年には同基地の第8飛行隊もF4戦闘機からF2に更新。二つの飛行隊合わせて約40機のF2が運用された。第8隊は16年に築城基地(福岡県)へ移り、今回の移動で全てのF2が三沢から姿を消した。[br] 基地によると、25日は小川高優第3飛行隊長が久保田隆裕・第3航空団司令兼三沢基地司令に部隊旗を返還。格納庫前で隊員約200人が見送る中、午前10時40分ごろに最後の1機が百里基地へ向けて離陸した。[br] 現在はF2に代わり、千歳基地(北海道)のF15戦闘機がスクランブルの警戒待機任務を担っている。F35Aは態勢が整い次第、その任務に当たる。18年度にF35Aの第302飛行隊が組織されており、20年度中に二つ目となる第301飛行隊が新設される計画だ。茨城県の百里基地に向けて離陸するF2戦闘機=25日午前10時40分ごろ、三沢市