青森県レッドデータブック改定 135種追加、合計1032種に

絶滅野生生物に指定されたヤマキチョウ=1959年、五戸町(撮影=室谷洋司氏、青森県提供)
絶滅野生生物に指定されたヤマキチョウ=1959年、五戸町(撮影=室谷洋司氏、青森県提供)
青森県は23日、県内の希少野生生物をまとめた「県レッドデータブック」の改訂版を発行した。改定は10年ぶり。希少生物に135種が加えられた一方、まとまった生息情報が確認されるなどした19種が除外された結果、リスト掲載は1032種となった。絶滅.....
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 青森県は23日、県内の希少野生生物をまとめた「県レッドデータブック」の改訂版を発行した。改定は10年ぶり。希少生物に135種が加えられた一方、まとまった生息情報が確認されるなどした19種が除外された結果、リスト掲載は1032種となった。絶滅野生生物には八戸市や階上町など県南地方のみで確認されていたヤマキチョウが追加された。最重要希少(Aランク)には下北半島での絶滅が危惧されるエゾマイマイがランク外から新規追加された。[br] 県は2000年3月、初めて発刊したレッドデータブックに624種を掲載した。10年3月の改定版では916種となっていた。[br] 改訂版リストの内訳は▽絶滅18種(前回改定版から2種増)▽最重要希少Aランク192種(10種増)▽重要希少Bランク233種(17種増)▽希少Cランク336種(79種増)―などとなっている。[br] 削除されたのは、ほ乳類がヤマネ、は虫類・両生類がクサガメ、カジカガエルなど。[br] 登録種の増加に関し、県自然保護課は「情報収集の多様化により情報の蓄積が増えたほか、異常気象などにより北洋系生物に適した環境が変化してきた可能性がある」と指摘する。[br] 改訂版は県内市町村の図書館などに配布する。県のホームページにも掲載している。絶滅野生生物に指定されたヤマキチョウ=1959年、五戸町(撮影=室谷洋司氏、青森県提供)