【新型コロナ】八戸の夫婦感染 青森県内初確認

青森県内で最初の新型コロナウイルス感染者について説明する三村申吾知事=23日、県庁
青森県内で最初の新型コロナウイルス感染者について説明する三村申吾知事=23日、県庁
青森県は23日、八戸市内に住む70代の会社経営男性と70代の無職女性から新型コロナウイルスが検出されたと発表した。県内で感染者が確認されたのは初めて。2人は夫婦で、夫が今月9~15日にスペインを巡るツアー旅行に参加。帰国後、妻とともにPCR.....
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 青森県は23日、八戸市内に住む70代の会社経営男性と70代の無職女性から新型コロナウイルスが検出されたと発表した。県内で感染者が確認されたのは初めて。2人は夫婦で、夫が今月9~15日にスペインを巡るツアー旅行に参加。帰国後、妻とともにPCR検査で陽性反応が確認された。夫とともにツアーに参加した三八地域に在住する男女が9人おり、県と市が所在や健康状態の確認を急いでいる。  県と市によると、夫は16日に成田空港へ到着後、東北新幹線で八戸駅へ移動し、タクシーで帰宅した。夫は18日に、妻は19日に発熱。19日にそれぞれ市内の別の医療機関を受診した。  その後、夫は体調が回復したが、妻は発熱が続き、22日に市内の別の医療機関を2人で受診。同医療機関が市保健所内の「帰国者・接触者相談センター」へ報告し、23日に2人の検体を県環境保健センターに搬送。PCR検査を実施し、陽性反応が出た。  2人は同日に感染症指定医療機関である市内の医療機関へ入院。夫の体調は良好で、妻は発熱が続いているものの肺炎の症状はないという。今後、夫婦の健康状態の経過を観察する。  夫は17、20日に社員が不在の職場で書類整理をしたほか、19日に自宅近辺を散歩した。夫婦2人ともスーパーマーケットやコンビニエンスストアを訪れていたが、外出時はマスクを着用していた。  ツアーの参加者は添乗員1人を含む計15人。このうち、夫以外に同市在住者が8人、同市以外の三八地域在住者が1人いた。県などは9人と連絡が取れ次第、健康状態とともに行動履歴を確認し、感染拡大の封じ込めを図る方針。他の5人は県外在住。  三村申吾知事は県庁での会見で「八戸市と連携し、患者への医療措置、濃厚接触者の健康観察を適切に実施し、感染拡大の防止に全力で対応する」と強調。  市庁で会見した小林眞市長は、市内で感染者が確認されたことに対し「広がりを最小限にとどめる努力をする一点に尽きる」と述べ、調査や市民への情報提供に注力する考えを示した。 青森県内で最初の新型コロナウイルス感染者について説明する三村申吾知事=23日、県庁 [video][/video]