実習船「青森丸」が八戸帰港 新型コロナ影響で日程短縮

マスク姿で敬礼する八戸水産高の生徒=18日、八戸港館鼻岸壁
マスク姿で敬礼する八戸水産高の生徒=18日、八戸港館鼻岸壁
青森県立八戸水産高(藤澤重信校長)の生徒ら計58人が乗り込んだ実習船「青森丸」(660トン)が18日、米国ハワイ沖での航海実習を終え、八戸港に戻った。新型コロナウイルスを警戒し、感染者が出ている神奈川県での水揚げを行わず、予定より2日早く八.....
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 青森県立八戸水産高(藤澤重信校長)の生徒ら計58人が乗り込んだ実習船「青森丸」(660トン)が18日、米国ハワイ沖での航海実習を終え、八戸港に戻った。新型コロナウイルスを警戒し、感染者が出ている神奈川県での水揚げを行わず、予定より2日早く八戸に帰港。全員がマスク姿で下船し、出迎えた家族らに無事を報告した。[br] 一行は1月10日に出航。実習では海洋生産科2年23人や専攻科の漁業・機関両科の1年生14人らが、ハワイ南西海域でマグロはえ縄漁を29回操業し、約33トンを漁獲した。3月1~4日はホノルルに寄港した。[br] 例年は同県の三崎港で水揚げした後に八戸へ帰港するが、今回は生徒の感染リスクを避けるため、直帰した。青森丸はまだマグロを積んでおり、23日に改めて乗組員が三崎港に入り水揚げする予定だ。[br] 同校によると、有事で航海実習の日程が短縮されるは、2001年9月11日に米国で発生した同時多発テロ事件以来。また、ハワイから直接八戸に戻るケースは初という。[br] 帰港式では実習生を代表し、女子で唯一参加した海洋生産科の室谷愛姫さん(17)が「航海で家族から大切にされていることを知り、自分を律すること学んだ。この経験を将来につなげたい」と述べた。[br] 実習を終えた山﨑璃玖さん(17)は、新型コロナウイルスについて「直接の影響はなかったが、ニュースを見て緊張していた。三崎港での水揚げが見られなかったのは残念」と感想を述べた。[br] 出迎えた室谷さんの母ゆかりさん(51)は「手洗いの徹底など対応していたようで不安はなかった」と語り、「女子1人だったので心配したが、苦労を乗り越え成長したと感じた」と目を細めた。マスク姿で敬礼する八戸水産高の生徒=18日、八戸港館鼻岸壁