三沢市議会(定数18)の新たな会派構成が16日、決まった。第2会派・拓心会(堤喜一郎会長、5人)が解散。同会派は過去2度の市長選で、敗れた鈴木重正氏を支援し、市政や与党に位置付けられる第1会派・市民クラブと対立したが、その構図が解消されることになった。[br] 新しい任期が始まる20日に向け、拓心会は会派設置届を出さなかった。所属する5人のうち、3人が新たな会派「かがやき」を結成。下山光義議員が市民クに入り、堤議員は無会派と別々の道に進む。[br] 拓心会は2015、19年の市長選で鈴木氏を支援し、当時の種市一正前市長と現在の小桧山吉紀市長、両氏を支持した市民クと対立した。堤議員は取材に「2度戦って一つの決着がついた。対立のイメージは払拭(ふっしょく)したい」と説明した。[br] かがやきの会長に就く西村盛男議員も「スタンスは対立ではない」とし、「もの申すところは申し、協調するところは協調していく」と是々非々の立場を強調。下山議員は「後援会の意見も聞き、議員活動の幅を広げたいと考えた」の市民ク入りの理由を語った。[br] 一方、市民クは初当選した新人2人も加わって11人となり、最大勢力を維持する。会派会長の森三郎議員は「市の発展のために与党会派として尽くしていく」と語った。[br] 会派構成は次の通り。(敬称略。○は会長)[br] ▽市民ク(11人)=○森三郎、馬場騎一、堀光雄、小比類巻雅彦、瀬崎雅弘、加澤明、佐々木卓也、下山光義、小比類巻孝幸、舩見昌功、久保田隆二[br] ▽かがやき(3人)=○西村盛男、遠藤泰子、田嶋孝安[br] ▽無会派(4人)=堤喜一郎、春日洋子、澤口正義、奥本菜保巳