東北電青森支店長「電力消費地と生産地の仲立ちに」

2年9カ月の在任期間を振り返る齋藤光春支店長=13日、青森市
2年9カ月の在任期間を振り返る齋藤光春支店長=13日、青森市
31日付で退任する東北電力青森支店の齋藤光春支店長は13日、青森市で開いた定例記者会見で、2年9カ月にわたる在任期間中の東通原発(東通村)の審査について、「進捗が顕著にはならなかった」との認識を示した。青森県内で地域の声に触れた経験を生かし.....
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 31日付で退任する東北電力青森支店の齋藤光春支店長は13日、青森市で開いた定例記者会見で、2年9カ月にわたる在任期間中の東通原発(東通村)の審査について、「進捗が顕著にはならなかった」との認識を示した。青森県内で地域の声に触れた経験を生かし、就任予定の東北エネルギー懇談会会長として「電力消費地と(同村など)生産地のコミュニケーションの仲立ちといった面で役立ちたい」と述べた。[br] 同原発の審査は、重要施設直下の断層に活動性がないとする東北電の主張は了承されたものの、いまだ敷地周辺にある断層の議論から抜け出せていない。齋藤支店長は「(昨年3月から10月まで)地質の補足調査を行ったこともあって審査が遅れた」と説明。審査長期化で原発が立地する村などに「大変迷惑を掛けている」としつつ、同懇談会会長として「青森での経験を生かした活動を行っていきたい」と強調した。[br] 齋藤支店長は1998年に出向した日本原燃で定例記者会見を担当。2000年に同支店広報課長になると、東通原発の運転開始が迫っていた状況を踏まえ、同支店でも定例会見を開催することを提案した。「支店長として会見を27回経験したが、(報道陣と)いろんな話をできたことが大きな思い出」と振り返った。2年9カ月の在任期間を振り返る齋藤光春支店長=13日、青森市