県病分娩料15万円に改定へ ハイリスク分娩増など理由に/青森県

青森県は12日、県立中央病院の分娩(ぶんべん)料金を現行の11万円から15万円に改定する方針を明らかにした。分娩件数、ハイリスクな妊娠や分娩の増加を背景に人件費や材料費が増加しているため。県議会定例会で関連議案が承認されれば、10月1日に料.....
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 青森県は12日、県立中央病院の分娩(ぶんべん)料金を現行の11万円から15万円に改定する方針を明らかにした。分娩件数、ハイリスクな妊娠や分娩の増加を背景に人件費や材料費が増加しているため。県議会定例会で関連議案が承認されれば、10月1日に料金改定が施行される。県議会質疑で松田勝議員(共産)らの質問に阿部善弘病院局長が答えた。[br] 同病院の分娩料は2004年10月、総合周産期母子医療センターの開設に合わせて改定されている。[br] 県病院局によると、分娩件数は04年度365件、18年度637件で約1・8倍に増加。早産や合併症を抱える妊婦らの状況は、診療報酬上の区分であるハイリスク分娩管理加算の件数が14年度373件、18年度784件で約2・1倍となっている。[br] 阿部局長は、県内の自治体病院や大学病院の分娩料は平均14万6千円、東北6県の周産期母子医療センターの平均が21万6千円だとし、他の医療機関との均衡を失するものではない―と説明。周産期医療の充実に向け、「医師や保健師ら専門的人材の確保や、設備の定期的更新など運営基盤を安定的に確保する必要がある」と述べた。