みち銀など17行「逆ざや」/東京商工リサーチ調査

東京商工リサーチは9日、国内110銀行の2019年9月中間期決算の「総資金利ざや」に関する調査結果を公表した。銀行の収益性を示す指標の一つである総資金利ざやの中央値は0・15%で、前年同期と同水準だった。一方、資金の運用利回りが調達原価を下.....
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 東京商工リサーチは9日、国内110銀行の2019年9月中間期決算の「総資金利ざや」に関する調査結果を公表した。銀行の収益性を示す指標の一つである総資金利ざやの中央値は0・15%で、前年同期と同水準だった。一方、資金の運用利回りが調達原価を下回る「逆ざや」となった銀行はみちのく銀行など17行となり、前年同期比で3件増加した。[br] 青森県内の銀行の総資金利ざやは、青森銀行は0・15%(前年同期比0・02ポイント減)、みちのく銀行は前年同期の0・02%からマイナス0・11%と悪化した。[br] 総資金利ざやは、調査を開始した10年同期の0・25%から年々低下。16年2月に日本銀行がマイナス金利を導入したことなどを受け、18年以降は低水準で推移している。[br] 同調査では逆ざやとなった銀行のうち、8年連続の清水銀行(静岡県)、4年連続の福島銀行、3年連続の島根銀行は、インターネット金融大手のSBIホールディングスと資本業務提携を結んだ。[br] 逆ざや解消の取り組みについて同社は「本業収益の抜本的回復に向け、これまで以上に経費削減と資金調達原価の低下が急がれる」としている。