早期の避難完了促す項目盛り込む 台風19号踏まえ、岩手県が計画修正案

早期避難を求めることを災害応急対策計画に盛り込んだ台風19号に関する検討会=6日、盛岡市
早期避難を求めることを災害応急対策計画に盛り込んだ台風19号に関する検討会=6日、盛岡市
岩手県は6日、2019年10月に発生した台風19号災害対応に関する検討会を盛岡市内で開き、県内沿岸部の多くの住民が夜間に避難したことを受け、日中の避難完了を促す項目を盛り込んだ災害応急対策計画の修正案を提示した。今月27日に開催する県防災会.....
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 岩手県は6日、2019年10月に発生した台風19号災害対応に関する検討会を盛岡市内で開き、県内沿岸部の多くの住民が夜間に避難したことを受け、日中の避難完了を促す項目を盛り込んだ災害応急対策計画の修正案を提示した。今月27日に開催する県防災会議で正式決定する。[br] 台風19号は未明の時間帯に沿岸部に最接近し、総雨量は久慈市で337ミリ、洋野町大野地区で289ミリといずれも過去最高を記録。人的被害は少なかったものの、避難者数は19年10月12日午後5時現在で839人だったのに対し、同13日午前6時時短では9930人まで増加し、夜間の避難者が大半を占めた。市町村の多くが日中に避難勧告を発令したにも関わらず、避難指示(緊急)が発令されてから、ようやく避難した住民が多かった実態が浮かび上がった。[br] これを踏まえ、県は現行の災害応急対策計画に「早期の避難指示(緊急)の発令と日中の避難完了に努める」と追記。台風19号に関する報告書には防災士を活用した地区防災計画の策定支援や盛岡地方気象台と連携した防災研究会の開催を新規事業で盛り込んだ。[br] 沿岸自治体や県の関係部局の担当者、有識者ら約30人が参加した検討会では、避難情報を発令するタイミングや住民の防災意識などについて議論。自治体と関係機関の連携を強化し、防災対応の在り方を明確にしていくことを確認した。早期避難を求めることを災害応急対策計画に盛り込んだ台風19号に関する検討会=6日、盛岡市