吉川英治文学新人賞に呉さん(八戸出身)「スワン」

吉川英治賞(吉川英治国民文化振興会主催)の選考結果が2日発表され、第41回吉川英治文学新人賞に、八戸市出身の呉勝浩(ご・かつひろ)さん(38)=大阪市在住=の「スワン」(KADOKAWA)が選ばれた。呉さんは3年連続3度目の候補入りで、第1.....
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 吉川英治賞(吉川英治国民文化振興会主催)の選考結果が2日発表され、第41回吉川英治文学新人賞に、八戸市出身の呉勝浩(ご・かつひろ)さん(38)=大阪市在住=の「スワン」(KADOKAWA)が選ばれた。呉さんは3年連続3度目の候補入りで、第162回直木賞候補にもなった本作で受賞を果たした。[br] 「スワン」は、大型商業施設で起きた銃乱射事件を生き延びた女子高生を主人公に、会員制交流サイト(SNS)での中傷も含めた理不尽な暴力への“抵抗”を描いた。今回の新人賞候補は6作で、今村翔吾さんの「八本目の槍」(新潮社)との同時受賞となった。[br] 呉さんは本紙取材に「この3年で成長できたと感じていた、いいタイミングでの受賞。キャリアハイであろう作品で受賞でき、自信になったし、励みになる」と手応えを口にした。[br] 一方、「これからが勝負どころ。下手なものは書けない。気合を入れて頑張りたい」と、次回作に向け気持ちを引き締めていた。[br] 他の吉川英治各賞の結果は次の通り。(敬称略)[br] ▽文学賞=該当作なし▽文庫賞=小野不由美「十二国記」シリーズ(新潮文庫)▽文化賞=國井修、橋本操、「子供の科学」