「名勝種差海岸・鮫町の自然を守る会」が解散へ

八戸市の種差海岸の環境保全に取り組む市民団体「名勝種差海岸・鮫町の自然を守る会」(福田まり子会長)は21日、取材に対し、今年5月24日の総会で解散する方針を明らかにした。約22年間にわたりボランティアで活動してきたが、会員の減少と高齢化によ.....
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 八戸市の種差海岸の環境保全に取り組む市民団体「名勝種差海岸・鮫町の自然を守る会」(福田まり子会長)は21日、取材に対し、今年5月24日の総会で解散する方針を明らかにした。約22年間にわたりボランティアで活動してきたが、会員の減少と高齢化により、将来的な組織の存続は困難と判断した。福田会長は「地元で種差海岸を守る意識が高まり、一定の役割を果たすことができた。会は解散するが、これからも種差海岸の保全に関わっていきたい」と話している。[br] 同会は種差海岸の植物を盗掘から守ろうと、1998年に発足。盗掘防止の巡回やごみ拾い、植物分布の記録などを行ってきた。ボランティアによる継続的な活動が高く評価され、自然環境功労者として環境大臣表彰などを受けた。[br] ただ、同会によると、会員数は減少傾向にあり、現在はピーク時の半分程度の約60人にまで減った。福田会長は「若い会員が入らずに高齢化が進み、今後の存続は厳しい状況になった。自分たちの代で活動に区切りを付けた方がいいと考えた」と解散理由を語る。[br] 種差海岸は2013年に三陸復興国立公園に指定。環境省が整備した「種差海岸インフォメーションセンター」は保全活動の拠点でもあり、盗掘被害が減少したことも一因に挙げた。[br] 福田会長は「今後も種差を守る意識は変わらず、他の団体などと連携していきたい。ボランティアで活動する若い人が増えていってほしい」と思いを込めた。