井戸内に詰まりなし 湧出量減少で休止中、べっぴんの湯(久慈)

源泉湧出量の減少で営業休止中の久慈市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」について、運営する市は17、同日までの調査で原因とみられていた井戸内の詰まりはなかったと明らかにした。市は3月中にも別の対策工事に着手して湯量回復を目指す方針だが、状況は.....
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 源泉湧出量の減少で営業休止中の久慈市山根町の新山根温泉「べっぴんの湯」について、運営する市は17、同日までの調査で原因とみられていた井戸内の詰まりはなかったと明らかにした。市は3月中にも別の対策工事に着手して湯量回復を目指す方針だが、状況は厳しさを増している。[br] 市議会事務事業説明会で明らかにした。専門業者が今月1日、井戸内の鋼管にカメラを入れ、地下730~790メートル付近にある源泉を取り込むための切れ込みを撮影したが、深刻な詰まりは確認できなかった。[br] 他に考えられる原因としては、井戸の外にある水脈がふさがっている可能性があるという。そのため、市は業者と協議し、井戸に水を注入して水圧で水脈を広げるなどの工法を検討中。3月中にも実施する。[br] 調査は昨年11月に続いて2回目。前回は井戸内の土砂堆積を調べたが、原因特定には至らなかった。[br] 説明会で、山田一徳市産業経済部長は「明るい状況ではないが、決して復活の可能性がないということではない」と語った。[br] 市は仮に湯量が回復しない場合でも、施設は再開させる方針。2020年度の一般会見予算案には、老朽化が進んだ施設の修繕費など1億円を計上する。