「えんぶりの日」は「仕事休もっ化」? 八戸市が計画

「仕事休もっ化計画」のPRポスター。市内の各事業所や公民館などに配られた
「仕事休もっ化計画」のPRポスター。市内の各事業所や公民館などに配られた
大人も仕事を休んでえんぶりに―。八戸市は、八戸えんぶり初日の2月17日に設定している学校休業日「えんぶりの日」に、仕事を持つ保護者や社会人も休暇を取って、みんなでえんぶりを楽しんでもらおうと「仕事休もっ化計画」を進めている。市教委などによる.....
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 大人も仕事を休んでえんぶりに―。八戸市は、八戸えんぶり初日の2月17日に設定している学校休業日「えんぶりの日」に、仕事を持つ保護者や社会人も休暇を取って、みんなでえんぶりを楽しんでもらおうと「仕事休もっ化計画」を進めている。市教委などによると、昨年はえんぶり初日が日曜日で、市内の全児童、生徒の約8割がえんぶりに参加したり、出向いたりした一方、保護者の参加は2割程度にとどまり、家族で一緒に過ごすという点で課題を残した。市は「大人も休みやすい雰囲気をつくり、多くの人が子どもと一緒にえんぶりに出掛けてほしい」とアピールする。[br] 「仕事休もっ化計画」の取り組みは、労働者の年次有給休暇の取得を進める厚生労働省と連携。市教委と市観光課がPRポスターとチラシを作成し、費用などは同省が負担した。[br] ポスターは計700枚、チラシは計4万5千枚を制作。それらは八戸商工会議所などを通じて市内の各事業所に配布したほか、公民館などの公共施設、小中学校、えんぶり組にも配った。[br] 市教委は昨年度、児童、生徒の郷土への誇りや愛着を育み、家庭や地域の人たちとえんぶりに参加したり、鑑賞したりする機会として、八戸えんぶりの初日に市内の全小中学校を休みとする「えんぶりの日」を制定。昨年は初日が日曜日だったが、今年は平日の月曜日で大人は仕事の人が多い。[br] 市教委の小笠原徹次長はそれぞれの事情に考慮しつつ、「児童らは保護者がいなければ、えんぶりに行くことは難しい。丸一日でなくても、半日休を利用するなどし、いくらかでも郷土芸能を子どもと堪能してほしい」と話す。[br] さらに市交通部は、同日の市営バス全線が1日乗り放題になるパスポートを用意。小学生は1枚100円、中学生は1枚300円、小学生と保護者は1枚600円で利用可能で、公共交通の面からも、えんぶりの日をサポートする。[br] 市教委と共にポスターなどの制作に携わった市観光課の安原清友課長は「今年と来年の2年をかけて年次有給休暇を取りやすい雰囲気を醸成し、家族でえんぶりに行きやすい環境づくりを後押ししていきたい」と強調した。「仕事休もっ化計画」のPRポスター。市内の各事業所や公民館などに配られた