むつ市の当初予算案 前年度並み363億5千万円

むつ市は10日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額は363億5千万円で、前年度当初と同規模。「家族まるごと応援予算」をコンセプトに、子育て支援や教育環境充実、介護予防など30の新規事業に取り組む。宮下宗一郎市長は「市内に家族的な.....
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 むつ市は10日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額は363億5千万円で、前年度当初と同規模。「家族まるごと応援予算」をコンセプトに、子育て支援や教育環境充実、介護予防など30の新規事業に取り組む。宮下宗一郎市長は「市内に家族的な優しさ、温かさ、つながりを実現する行政運営を展開したい」と強調した。[br] 過去3番目に大きい予算編成だが、むつ総合病院への貸付金と市債の借換債分を除くと、例年並みの321億円規模となる。全国ワーストクラスの財政健全化比率は、市債残高が8億8千万円減の374億9678万円と見込まれることから、実質公債費比率が15・4%(前年度当初予算比0・7ポイント減)、将来負担比率は156・3%(11・9ポイント減)に、それぞれ改善する。プライマリーバランス(基礎的財政収支)は元利ベースで7億8400万円の黒字を確保。財政調整基金の年度末残高見込額は4億2562万円。[br] 歳入は、自主財源が全体の27・4%に当たる99億5900万円で、このうち市税が57億4857万円(1・7%減)。依存財源は地方交付税が105億5千万円(0・7%増)。原子力施設関連の交付金は22億4982万円(11・8%増)。市債発行は市総合アリーナや大湊消防署整備が落ち着き、借換債分を除いて23億3040万円(35・4%減)となった。[br] 性質別歳出は、人件費が3億2764万円増の45億4236万円。非正規職員の待遇を改善する会計年度任用職員制度開始に伴い、基本給などを支給していた費目が物件費から変更になったことや、新たに手当を支給することから増えた。扶助費は1億9331万円増の75億1032万円。公債費は5億6662万円増の55億4579万円。[br] 主な事業は▽スマイルキッズオフィスにっこりっこスタート事業430万円▽下北プロジェクト学びのイノベーション2300万円▽防災食育センター(学校給食センター)建設事業実施設計5274万円▽青森明の星短期大「下北キャンパス」運営費補助事業500万円―など。