クーデター下のミャンマー「政治犯に過酷な尋問」 開放の北角さんインタビュー

 隔離先の千葉県成田市のホテルからオンラインで取材に応じる北角裕樹さん=15日
 隔離先の千葉県成田市のホテルからオンラインで取材に応じる北角裕樹さん=15日
クーデターが起きたミャンマーで逮捕され、26日ぶりに解放されて帰国したフリージャーナリスト北角裕樹さん(45)が16日までに、共同通信のオンラインのインタビューに応じた。収監先だった刑務所には、過酷な尋問を受けた多くの政治犯がいたと説明。投.....
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 クーデターが起きたミャンマーで逮捕され、26日ぶりに解放されて帰国したフリージャーナリスト北角裕樹さん(45)が16日までに、共同通信のオンラインのインタビューに応じた。収監先だった刑務所には、過酷な尋問を受けた多くの政治犯がいたと説明。投獄中の人たちに「現地で何が起きているか伝えてくれ」と訴えられたとし、日本でミャンマーの民主主義を取り戻す活動を続けていきたいと語った。[br][br] ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」によると、国軍は現在約4千人を拘束中。北角さんは4月18日に「虚偽ニュース」の流布容疑で逮捕され、政治犯の収容先として知られる最大都市ヤンゴンのインセイン刑務所に収監された。元閣僚や有名俳優もいた。[br][br] 収監中の政治犯とも話したという。目隠しされて殴る蹴るの暴行を加えられたり、食事を数日与えられなかったりし、命に関わる拷問を受けたと明かされた。「自分たちは自由に事実を話せない。先に出所するだろうから、ここで何が起きているかを広く伝えてほしい」と頼まれた。[br][br] 北角さん自身は取り調べを7、8回受け「暴力はなかったが、身に覚えのない内容の調書への署名を拒むと机を強くたたかれ、恐怖を感じた」と説明。ペンの使用が許されず、拾った鳥の羽根に即席コーヒーの粉を溶かした「インク」を付け、刑務所での様子を紙切れに記したという。[br][br] 北角さんは「多くの方の支援で解放され、本当に感謝している」と改めて謝意を表明。解放が決まると、知り合った政治犯と抱き合い「託された思いをかなえる」と約束したと明らかにした。[br][br] 今後は日本でミャンマー情勢を伝えていく。一人でも多くの人に関心を持ってほしいと訴えた。[br][br] 北角さんは14日に帰国し、隔離先の千葉県成田市のホテルから取材に応じた。(ヤンゴン共同) 隔離先の千葉県成田市のホテルからオンラインで取材に応じる北角裕樹さん=15日