【新型コロナ】全国の半数「爆発的拡大」 感染6千人超、第4波衰えず

 国内の新型コロナウイルス感染者(15日午後9時半現在)
 国内の新型コロナウイルス感染者(15日午後9時半現在)
政府は16日、新型コロナウイルスを巡る緊急事態宣言の対象を北海道、岡山、広島の3道県にも拡大し、発令済みの地域と合わせ計9都道府県とした。まん延防止等重点措置の対象は群馬、石川、熊本3県を加え計10県とした。厚生労働省の最新の感染状況を示す.....
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 政府は16日、新型コロナウイルスを巡る緊急事態宣言の対象を北海道、岡山、広島の3道県にも拡大し、発令済みの地域と合わせ計9都道府県とした。まん延防止等重点措置の対象は群馬、石川、熊本3県を加え計10県とした。厚生労働省の最新の感染状況を示す指標では、全国のほぼ半数の22都道府県で、直近1週間の新規感染者数がステージ4(爆発的感染拡大)となり、流行「第4波」が衰えない状況だ。[br][br] 15日は全国で6426人の感染者と94人の死者が報告された。新規感染者が6千人を超えたのは5日連続で、広島は最多だった。重症者は22人増えて過去最多の1231人になった。[br][br] 宣言の期間は31日まで。重点措置は、新たな3県は6月13日まで適用する。先行して対象となった7県は5月31日まで。[br][br] 直近1週間の10万人当たり新規感染者数の指標で見ると、大阪がステージ4の基準(25人)を大きく上回る69・9人で最も厳しい。福岡(67・3人)、北海道(61・5人)、岡山(58・0人)が続く。その前の1週間と比べ、北海道、岐阜、静岡、鳥取、島根、広島、山口、香川、熊本の9道県は2倍超に増加した。[br][br] 宣言や重点措置の対象以外でも新規感染者数がステージ4となる地域が出ている一方、宮城のように減少傾向が続いて重点措置が解除された例もあり、感染状況に地域差が出ている。関西では病床使用率や入院率を含めほとんどの指標でステージ4の状態が続く。[br][br] 東京は1日当たりの感染者が千人を超える日もあり高い水準だ。宣言発令から3週間たつが、専門家は「なかなか下がってこない」(舘田一博東邦大教授)と危機感を示している。大阪や京都、兵庫については「頭打ちした状況が見えつつある」(同)との見方もある。[br][br] 15日の感染者の内訳は大阪785人、東京772人、愛知596人など。死者は大阪42人、東京11人など。福岡、熊本が過去の感染者を1人ずつ取り下げた。 国内の新型コロナウイルス感染者(15日午後9時半現在)