国立競技場で五輪の感染対策確認 2千人で陸上テスト大会

 9日、国立競技場で行われた陸上テスト大会の競技後用エリアでマスクを着ける選手(Photo by Tokyo 2020)
 9日、国立競技場で行われた陸上テスト大会の競技後用エリアでマスクを着ける選手(Photo by Tokyo 2020)
東京五輪のメインスタジアムとなる国立競技場で9日に行われた陸上のテスト大会は350選手を含め約2千人が参加した。テレビの生中継も入った大会組織委員会による大規模な運営テストで、入場の際の検温や消毒、動線の分離など本番を想定したさまざまな新型.....
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 東京五輪のメインスタジアムとなる国立競技場で9日に行われた陸上のテスト大会は350選手を含め約2千人が参加した。テレビの生中継も入った大会組織委員会による大規模な運営テストで、入場の際の検温や消毒、動線の分離など本番を想定したさまざまな新型コロナウイルス感染対策の確認の場となった。[br][br] 選手からは要望も出た。女子100メートル障害優勝の寺田明日香(ジャパンクリエイト)は、練習用のサブトラックに設けられた休憩用テントが少なく「少し密集してしまう」。同5000メートルに出た新谷仁美(積水化学)は、練習時以外はマスクをつけるようにとの呼び掛けを守っていなかった選手がいたと話し「ちょっと気になった。徹底してほしい」と懸念を示した。事前に行った検査の結果が判明せず、前日にサブトラックを使えない選手もいたという。[br][br] 海外からの参加者は入国後毎日検査を受け、ホテルのフロアを貸し切って部屋で食事を取るなど外部と接触しないよう徹底された。森泰夫大会運営局次長は「少しずつ積み重ねている中で、選手にも理解をいただきながら行えている」と強調。ただ来日選手は男子100メートル優勝のジャスティン・ガトリン(米国)ら9人にとどまり、本番とは全く異なる規模での試行となった。[br][br] 緊急事態宣言を受け、無観客となった国立競技場。当日、周辺では五輪開催に反対するデモも行われた。厳しい世論を意識する新谷は、組織委に「どういう意図で今年(五輪を)やろうとしているのか説明がないから、私も含めて国民も疑問(に思う)。しっかり分かるように説明してほしい」と根本的な問いも投げかけた。 9日、国立競技場で行われた陸上テスト大会の競技後用エリアでマスクを着ける選手(Photo by Tokyo 2020)