青森県内で新型コロナウイルスの感染者が増加している状況を踏まえ、三村申吾知事は28日、大型連休中の行動について「普段から一緒に居る人と静かに過ごして」と呼び掛けた。県内外の移動や会食を控えることで連休中に感染拡大を抑え込みたい考え。[br][br]「この状況が続くと、まん延防止等重点措置や緊急事態措置を実施しなければならなくなる」と危機感を示し、対策の徹底を改めて求めた。[br][br] 県内では3月以降、青森市の障害者施設や繁華街を中心にクラスター(感染者集団)が相次ぎ、入院者数は過去最多の水準が続く。[br][br] 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師によると、現在のペースで感染者が増え続けた場合、5月中旬に入院者数が確保している病床数を超え、医療体制が破綻する。[br][br] 大西医師は「会社や学校が休みになる大型連休は感染沈静化の大きなチャンス」と指摘。同日開かれた県危機対策本部会議で、大型連休中の具体的な過ごし方として▽会食は親しい人と少人数で行う▽県内への帰省の抑制―などを示した。[br][br] 新型コロナは発症2日前から発症5日後の感染力が高いとされる。大西医師は大型連休中に症状が出た場合の対応として、かぜのような軽い症状なら受診せず、人との接触を避けて5日間様子を見るよう注意を促した。[br][br] 県危機対策本部会議では、4月30日までとしていた県内のイベント開催制限を当面の間、継続することも発表された。