歩行者通行量、公共施設来館者ともに落ち込む 八戸中心街計画20年度実績

八戸市は27日、第3期市中心市街地活性化基本計画(2018年12月~24年3月)の20年度実績を公表した。計画に掲げた四つの指標のうち、中心市街地の歩行者通行量と公共施設来館者数は、新型コロナウイルスの影響を受けて大きく落ち込んだ一方、空き.....
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 八戸市は27日、第3期市中心市街地活性化基本計画(2018年12月~24年3月)の20年度実績を公表した。計画に掲げた四つの指標のうち、中心市街地の歩行者通行量と公共施設来館者数は、新型コロナウイルスの影響を受けて大きく落ち込んだ一方、空き店舗・空き地率と人口の社会増減数は現状維持や改善傾向を示した。[br][br] 同日、八戸商工会館で開いた市中心市街地活性化協議会(会長・河村忠夫八戸商工会議所会頭)の会合で報告した。[br][br] 第3期計画では18年11月に国の認定を受けて全66事業を展開。商業機能誘致事業や新美術館の建設事業などを進めており、▽歩行者通行量▽公共施設来館者数▽空き店舗・空き地率▽人口の社会増減数―の4指標を設定し、達成状況を毎年度、国に報告している。[br][br] 昨年10月に実施した平日と休日の計2日間の歩行者通行量は、19年度と比較して約17%減の4万8217人。コロナ禍に伴う外出自粛などが響き、最終年度目標値の7万5600人を大きく下回った。[br][br] 公共施設の来館者数は「はっち」、八戸ブックセンター、マチニワ、屋内スケート場など中心街の5施設で集計した。合計来館者数は19年度と比べて約4割減の96万5996人となり、100万人の大台割れ。期間中に緊急事態宣言が出されたことなどで閉館を余儀なくされ、自粛ムードが広がったことで大きく落ち込んだ。[br][br] 一方、空き店舗・空き家率は最終年度目標値の8・2%には及ばなかったものの、12・1%と3年連続で現状を維持。中心市街地の人口の社会増減数は期間内に延べ70人増を目指しており、20年度は52人増だった。八日町に分譲マンションが入る複合ビルが完成し、街なかの居住人口が増えたことがプラスに働いた。[br][br] 市まちづくり推進課の工藤俊憲課長は「街なか居住への意欲はあるなど明るい兆しもある。『アフターコロナ』を見据えた中心街の整備を着実に進めていきたい」とした。