読んでみて「NobuとToshi」 地元有志、田子中に小説寄贈

田子中の新入生に歴史小説「NobuとToshi」を贈った村上保信代表(左から5人目)、釜渕嘉内副代表(同2人目)ら
田子中の新入生に歴史小説「NobuとToshi」を贈った村上保信代表(左から5人目)、釜渕嘉内副代表(同2人目)ら
南部家当主26代信直、27代利直の親子を題材にした歴史小説「NobuとToshi」を子どもたちに読んでもらおうと、田子町の有志でつくる「『NobuとToshi』愛読を広める会」(村上保信代表)が町内の学校へ本の寄贈を続けている。田子城主だっ.....
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 南部家当主26代信直、27代利直の親子を題材にした歴史小説「NobuとToshi」を子どもたちに読んでもらおうと、田子町の有志でつくる「『NobuとToshi』愛読を広める会」(村上保信代表)が町内の学校へ本の寄贈を続けている。田子城主だった信直、同城で生まれ育った利直は同町にゆかりが深く、関係者は「名君として知られる2人が田子から羽ばたいたことを知り、自信と地元への誇りを持ってほしい」と願いを込める。[br][br] 同作品は町立田子小の元校長で、現在はごのへ郷土館(五戸町)館長を務める木村明彦さん(63)が2018年に自費出版した。戦国時代から江戸時代に至る激動の日本を駆け抜けた2人の生涯を、4年かけて書き上げた大作だ。[br][br] 同会は18年に町立田子中と青森県立田子高の全校生徒へ、19年以降は田子中の新入生へ本を贈っている。初版分の在庫がなくなったため、同会の要望を受けて今年3月に新装版500冊を増刷。同会メンバーが賛助金を出し合い、今後10年分の300冊を確保した。[br][br] 釜渕嘉内副代表(76)は作品に登場する人物の子孫に当たる。会の活動について「中学校の場所にはかつて田子城があり、ここから信直、利直という名君が羽ばたいた。子どもたちが歴史を知ることで、2人のように大志を抱いてくれたら」と力を込める。[br][br] 14日は村上代表と釜渕副代表、世話役の福田信雄さん(70)が田子中を訪れ、新入生の滝川健人さん(12)、山本心愛(のあ)さん(12)に本を手渡した。[br][br] 滝川さんは「授業では学べないような、東北地方や田子の身近な歴史を学びたい」、山本さんは「地域や歴史を知る機会にしたい」と感謝。村上代表は「1章ずつでも読み進めて、自分なりの感想を持ってもらいたい」と呼び掛けた。[br][br] 「NobuとToshi」は同町のガーリックセンターで購入できる。価格は2200円(税込み)。田子中の新入生に歴史小説「NobuとToshi」を贈った村上保信代表(左から5人目)、釜渕嘉内副代表(同2人目)ら