安全確保へ緊急時の手順確認 八戸漁港で海難防止訓練

人間に見立てたブイを船から陸上に移動させる参加者
人間に見立てたブイを船から陸上に移動させる参加者
八戸遊漁船瀬渡船海難防止協議会(石戸宏明会長)は15日、八戸漁港鮫地区で、海難防止訓練を行い、関係者が緊急時に対応できるよう手順を確認し、万全を期した。 災害発生時に釣り客の安全を確保するため、昨年に引き続き実施。同協議会の会員や関係する漁.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸遊漁船瀬渡船海難防止協議会(石戸宏明会長)は15日、八戸漁港鮫地区で、海難防止訓練を行い、関係者が緊急時に対応できるよう手順を確認し、万全を期した。[br][br] 災害発生時に釣り客の安全を確保するため、昨年に引き続き実施。同協議会の会員や関係する漁協の組合員ら18人が参加し、八戸海上保安部と八戸東消防署鮫分署の7人が指導員を務めた。[br][br] 訓練は防波堤に取り残された釣り客の救助、船舶火災の消火、海に転落した釣り客の救助を想定して行われた。[br][br] 海に転落した釣り客の救助訓練では、指揮官を務めた石戸会長が漁業無線で指示を出した。参加者は漁船を巧みに操縦して救助者に見立てたブイを、海から船上に引き揚げた後、救急車に引き渡した。[br][br] 訓練後、八戸海保の表(おもて)航(わたる)警備救難課長が真剣に取り組んだ参加者の姿勢を評価し、「意識や心構えが変わる有意義な訓練だった」と講評した。[br][br] 取材に対し、石戸会長は「地元の海を熟知しているのは地元の漁業に携わる人。事故は起きてほしくないが、緊急時は普段からの経験や訓練の成果を生かしたい」と気を引き締めた。人間に見立てたブイを船から陸上に移動させる参加者