コロナ対応防護服開発 八高専が八戸市民病院、エポック(八戸)と共同で

防護服背面の高性能フィルターが付いた送風機について説明する関係者=16日、八戸高専
防護服背面の高性能フィルターが付いた送風機について説明する関係者=16日、八戸高専
新型コロナウイルスへの対応に当たる医療従事者を支援しようと、八戸高専(圓山重直校長)は、八戸市立市民病院(今明秀院長)や縫製業を行う同市のエポックインターナショナル(平内國俊社長)と共同で、新型コロナ対策を施した防護服を開発した。高性能フィ.....
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 新型コロナウイルスへの対応に当たる医療従事者を支援しようと、八戸高専(圓山重直校長)は、八戸市立市民病院(今明秀院長)や縫製業を行う同市のエポックインターナショナル(平内國俊社長)と共同で、新型コロナ対策を施した防護服を開発した。高性能フィルター付きの送風機を備えるなど、ウイルスを遮断する機能を高めているのが特徴。改良を加え、さらに幅広い地元企業の協力も得ながら、実用化を目指す。[br][br] 防護服は上着のみで、顔部分は使い捨てのビニール袋で覆う。背面には、室内の飛沫(ひまつ)に含まれるウイルスの通過を完全に阻止する高性能フィルターを装着した送風機が付いており、頭頂部から空気を排出する仕組み。作業中は絶えずきれいな空気が防護服内を循環するという。フィルターカバーには抗ウイルス効果が期待される「あおもり藍」を使った布を採用した。[br][br] 校内の実証実験でフィルターの効果は確認済み。教職員らが分野をまたいで知恵を絞り合ったほか、同病院の現場の声も参考に、約1年かけて完成にこぎ着けた。[br][br] 16日は、同校で防護服が披露された。発案者の圓山校長は「さまざまな協力を得てアイデアが形になって良かった。多くの人に知ってもらうことで社会貢献につながれば」と話した。防護服背面の高性能フィルターが付いた送風機について説明する関係者=16日、八戸高専