英、30歳未満への使用中断/アストラゼネカのコロナワクチン

【ロンドン、ブリュッセル、ジュネーブ共同】英医薬品規制当局は7日、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの接種後に79人が血栓などの症状を発症し、19人が死亡したと発表した。政府の諮問委員会は国内の30歳未満に限り、同社製のワ.....
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 【ロンドン、ブリュッセル、ジュネーブ共同】英医薬品規制当局は7日、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの接種後に79人が血栓などの症状を発症し、19人が死亡したと発表した。政府の諮問委員会は国内の30歳未満に限り、同社製のワクチン使用を原則見送り、米ファイザー製かモデルナ製を投与するよう勧告した。[br][br] 欧州ではアストラ社製に年齢制限を設ける動きが広がっており、メディアによると、イタリアとスペインも7日、接種対象を絞る方針を示した。 [br][br] 英当局は、血栓ができる恐れは「極めてまれ」だと説明し、接種による「利点が副反応のリスクを上回る」と強調している。その上で、国内の新型コロナ感染状況が落ち着きつつある中、健康体の若者の場合は、接種による利点がその他の年齢層と比べ、相対的に小さいと結論付けた。 [br][br] 諮問委は、今回の方針変更は「慎重を期す」のが狙いだと表明。英国では高齢者から順次接種しており、アストラ社製は既に2千万回以上使用されている。若者に対する投与は本格開始していない。 [br][br] 欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)のクック長官も7日「新型コロナによる死亡リスクは、副反応で死亡するリスクよりはるかに大きい」と述べた。世界保健機関(WHO)も専門家会合で、ワクチン接種と血栓症の因果関係は「確定していない」としている。 [br][br] ロイター通信が専門家の話として伝えたところによると、因果関係が立証されても、一般の人々が接種後に重い血栓症にかかるリスクは、同様の症状を引き起こす恐れがある新型コロナ感染のリスクと比べ、無視できるほど小さい。