対北朝鮮で日米韓「団結」 米で安全保障の高官協議

 サリバン米大統領補佐官(ロイター=共同)、北村滋国家安全保障局長、韓国大統領府の徐薫国家安保室長(聯合=共同)
 サリバン米大統領補佐官(ロイター=共同)、北村滋国家安全保障局長、韓国大統領府の徐薫国家安保室長(聯合=共同)
【ワシントン共同=竹本篤史】日本、米国、韓国の3カ国は2日、米東部メリーランド州アナポリスで開いた安全保障担当の高官協議について共同声明を発表し、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発への懸念を共有した上で「非核化に向け、3カ国の一致団結した協力を通.....
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 【ワシントン共同=竹本篤史】日本、米国、韓国の3カ国は2日、米東部メリーランド州アナポリスで開いた安全保障担当の高官協議について共同声明を発表し、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発への懸念を共有した上で「非核化に向け、3カ国の一致団結した協力を通じて問題を解決していくことを再確認した」と明らかにした。北朝鮮による日本人拉致問題についても話し合った。[br][br] 対面での日米韓高官協議はバイデン政権発足後初めて。北朝鮮は3月25日に弾道ミサイル2発を発射したばかりで、挑発に連携して対抗する姿勢を内外にアピールする狙いがある。米国は今回の協議を北朝鮮政策見直しの最終段階と位置付けており、日韓の意向を踏まえて新たな対北朝鮮政策を確定させる。中国を念頭に「インド太平洋地域の安全保障を含む共通の懸念」も議論した。[br][br] 協議はサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と日本の北村滋国家安全保障局長、韓国大統領府の徐薫国家安保室長が参加して非公開で実施され、終了後に共同声明を発表した。3氏は朝鮮半島の安定化や核不拡散のため、北朝鮮を含む国際社会が国連安全保障理事会の決議を「完全履行」する必要があるとの立場で一致した。[br][br] トランプ前政権時代には日韓対立が深まり、3カ国の足並みが乱れた。声明は、米国が日韓両国に対して同盟に基づく責務を果たすと再確認した上で「日韓はそれぞれの国民、地域、世界の安全保障のために両国の結び付きと3カ国協力の重要性を強調した」と明記した。協議に合わせ、2国間会談も行われた。[br][br] 一方、韓国の聯合ニュースによると徐薫氏は、米朝協議の早期再開に向けて努力を続けるべきだとの考えで3カ国が一致したと明らかにした。[br][br] 声明によると、日本人拉致問題の早急な解決や、朝鮮戦争で生き別れた離散家族の再会の重要性についても意見を交わした。新型コロナウイルスへの対応や気候変動対策、クーデターが起きたミャンマーでの民主主義回復に向けた取り組みについても話し合った。 サリバン米大統領補佐官(ロイター=共同)、北村滋国家安全保障局長、韓国大統領府の徐薫国家安保室長(聯合=共同)