青森県は2日、県内で19人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別では、青森市12人、上十三4人、八戸市2人、東地方1人。症状は調査中が6人、軽症か無症状が13人。大規模なクラスター(感染者集団)が発生した青森市の障害者施設関連では、同市と東地方の20~50代の男女10人の感染が判明し、感染者は計80人に拡大した。県内の感染者数は累計1058人。[br][br] 八戸市の感染者のうち、20代女性は3月29日に症状が現れ、4月1日の検査で陽性が判明。県外への移動歴はなかった。この女性の職場関係者を検査したところ、40代女性の感染も確認された。行動歴は調査中。[br][br] 濃厚接触者は2人の職場関係者や同居人合わせて100人近くになる見込み。不特定多数と接触がある業種ではないという。[br][br] クラスターが発生した青森市の障害者施設では、利用者と職員約240人の検査が終了した。今後は施設を運営する社会福祉法人「ゆきわり会」の全施設の従業員約300人について検査を進める。[br][br] 2日、国のクラスター対策班の3人が現地に到着。県はクラスター対策班や市保健所の担当者ら約10人で組織する現地対策本部を設置した。[br][br] 同市ではこのほか、20代女性2人、性別非公表の10代1人も感染。20代女性2人は、同市でこれまでに感染が判明した別の20代女性の職場関係者。10代1人も県内で感染が判明した人の濃厚接触者。[br][br] 上十三管内で感染が判明した4人のうち、2人は性別非公表の10代と10歳未満で、既に感染が判明した人の濃厚接触者。残る40代男性と60代女性は、1日に感染が分かった同管内に住む40代女性の同居人。[br][br] 青森県警は2日、青森署地域課の堤町交番に勤務していた30代男性警察官が感染したと発表。これまでに感染が判明した男性警察官らと居酒屋、バーで飲食を共にしていた。[br][br] 日本原燃は同日、上十三管内で感染が判明した40代男性が、六ケ所村の核燃料サイクル施設構内で働く協力会社の社員と明らかにした。[br][br] また、同日までに青森放送は、東京支社営業部に勤務する20代と30代の男性社員2人の感染を発表。青森銀行も青森市の本部に勤務する職員1人の感染を公表した。館内の消毒作業を実施し、業務は通常通り継続している。