過去最多81人コロナ感染 障害者施設(青森)で大規模クラスター

クラスターが発生したゆきわり会運営の障害者施設=31日夜、青森市
クラスターが発生したゆきわり会運営の障害者施設=31日夜、青森市
青森県と青森市は31日、県内で81人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の1日当たりの感染者数としては過去最多で、累計は1031人となった。保健所管内別では青森市75人、上十三3人、八戸市、弘前、東地方各1人。青森市の75人の.....
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 青森県と青森市は31日、県内で81人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の1日当たりの感染者数としては過去最多で、累計は1031人となった。保健所管内別では青森市75人、上十三3人、八戸市、弘前、東地方各1人。青森市の75人のうち、68人は同市の障害者施設の利用者と職員で、大規模なクラスター(感染者集団)が発生。東地方管内の高齢者施設でも5人目(同管内の30代女性)の感染者が出てクラスターとなった。[br][br] 県などはクラスターが発生した施設名を公表していないが、障害者施設を運営する青森市の社会福祉法人「ゆきわり会」は、生活介護事業所「ねぶた」と共同生活援助事業所「はやぶさ」で利用者と職員が感染したとホームページで明らかにした。[br][br] 感染者68人は20~60代の男女で、いずれも軽症か無症状。市によると、施設内の感染者は30日発表分の2人を含めて利用者56人、職員14人の計70人。これまでに188人を検査し、このうち利用者や職員の家族や知人31人が結果待ち。今後、検査する職員もいる。[br][br] 障害者施設以外で31日に感染が分かった青森市の30代男女2人は、クラスターが発生した東地方管内の高齢者施設に関連。このうち男性は青森消防本部の中央消防署に勤務する署員で、30日に感染が判明した30代男性消防署員の同僚。女性は30日感染判明の男性消防署員の同居人。[br][br] 残る同市の5人は20~50代の男女。上十三管内の3人は性別未公表の10歳未満と10代、30代男性各1人。八戸市は30代男性1人。弘前管内は20代男性1人。青森市の1人を除いて感染経路が分かっていない。[br][br] 大規模クラスターが発生するなど感染確認が相次ぎ、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「予断を許さない状況だ。新たな系統の感染が増えている点が特に懸念される」とし、「春の催しやイベントで最も心配されるのは医療の崩壊や逼迫(ひっぱく)につながること。感染防止を前提とした配慮が必要になる」と指摘した。[br][br] また、日本原燃は31日に感染が発表された上十三管内の30代男性が六ケ所村の核燃料サイクル施設構内で働く社員と明らかにした。[br][br] 青森県警も同日、青森署地域課勤務の20代男性警察官が感染したと発表。男性は三内丸山交番の所属で、一般市民7人とも接触していた。県警は「2次会の禁止」などを呼び掛けていたが、男性は3月25日に同僚5人で市内の居酒屋で飲食後、1人を追加して6人でバーを訪れていたという。 クラスターが発生したゆきわり会運営の障害者施設=31日夜、青森市