2月の有効求人倍率0・89倍 青森県内 10ケ月連続1倍割れ

青森労働局は30日、青森県内の2月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から0・07ポイント低下し、0・89倍だったと発表した。新型コロナウイルスによる経済停滞が長期化し、10カ月連続で1倍を割り、2015年4月以来の0・8倍台に落ち込んだ。請.....
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 青森労働局は30日、青森県内の2月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から0・07ポイント低下し、0・89倍だったと発表した。新型コロナウイルスによる経済停滞が長期化し、10カ月連続で1倍を割り、2015年4月以来の0・8倍台に落ち込んだ。請園清人局長は「非常に危機意識を持っている。じわじわと悪化しており、今後の動きを注視する必要がある」と危惧を示した。[br][br] 今回の雇用失業情勢は「求職者数が求人数を上回って増加した結果、求人倍率が低下し、厳しい状況にある」として、2カ月連続で判断を引き下げた。[br][br] 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数が2万3799人(前年同月比8・2%減)、新規求人数は9165人(7・9%減)。一方、有効求職者数は2万5958人(11・9%増)、新規求職申込件数が5260人(1・8%減)。[br][br] 同労働局は4月を見据えて、求職活動が活発化する季節的な要因があるとした上で、「新型コロナで先行きへの不安が強く、在職者の求職活動も増えている」との見方を示す。[br][br] 業種別の新規有効求人数は、宿泊・飲食サービス業が470人(31・6%減)と最大の落ち込み幅。卸売・小売業1227人(10・7%減)、製造業585人(7・1%減)、医療・福祉2453人(6・4%減)などでも減少が続く。一方、人手不足が解消していない建設業は1162人(9・3%増)と増加した。[br][br] 公共職業安定所別の有効求人倍率は、八戸が1・30倍で唯一の1倍超え。そのほかの県南地方では、十和田0・98倍、野辺地0・88倍、三沢0・87倍、むつ0・71倍だった。