世界遺産候補追加を答申/文化審議会

 暫定リストに記載された国内候補
 暫定リストに記載された国内候補
文化審議会は30日、世界遺産登録を目指す候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した暫定リストを見直し、文化遺産の国内候補を追加するよう萩生田光一文部科学相に答申した。具体的な手順を検討し、2021年度内に最終答申をまとめる。地元の.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 文化審議会は30日、世界遺産登録を目指す候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した暫定リストを見直し、文化遺産の国内候補を追加するよう萩生田光一文部科学相に答申した。具体的な手順を検討し、2021年度内に最終答申をまとめる。地元の活動が低調な候補のリストからの削除も要求した。[br][br] 答申は世界遺産の意義を、登録に向けた取り組みを通じて新たな価値が見いだされ、地域活性化にもつながると強調。社会の持続的な発展のためにもリストの充実が必要と訴えた。新たな候補を選ぶ観点には自然との共生や災害関連などを挙げた。[br][br] 候補の選考は期限や周期を設けずに随時行う。文化審が対象を絞り込み、関係自治体に資料提出を求める。必要に応じて現地調査やヒアリングも実施する。[br][br] リストに記載されても一定期間登録に向けた活動がない場合は、関係自治体の意向も踏まえた上でリストからの削除を検討する。期間は5年を例示した。[br][br] 萩生田氏の代理で答申を受け取った高橋比奈子文科副大臣はリスト見直しに関し「われわれとしても自治体や国民に向けたアンケートの実施を検討したい」と述べた。[br][br] 各国政府は、それぞれの国内候補を暫定リストに記載。この中からユネスコに推薦する候補を選び、登録審査を受ける。日本の候補は現在、文化遺産6件、自然遺産1件となっている。[br][br] 文化遺産候補のうち「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)は既に推薦しており、「武家の古都・鎌倉」(神奈川)は13年にユネスコ審査に先立つ諮問機関の勧告で不登録とされて推薦を取り下げた。 暫定リストに記載された国内候補