使用済みMOX再処理「技術的にできないことはない」/原燃会見

使用済みMOX燃料の再処理について説明する増田尚宏社長=30日、青森市
使用済みMOX燃料の再処理について説明する増田尚宏社長=30日、青森市
日本原燃の増田尚宏社長は30日の定例会見で、国が2030年代後半までに技術開発確立を目指すとした使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の再処理について、「フランスでは六ケ所村の再処理工場と同じような工場でMOX燃料を再処理した.....
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 日本原燃の増田尚宏社長は30日の定例会見で、国が2030年代後半までに技術開発確立を目指すとした使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の再処理について、「フランスでは六ケ所村の再処理工場と同じような工場でMOX燃料を再処理した実績があるので、技術的にできないことはない」との認識を示した。ただ「原燃はウラン燃料の再処理の知見をためるのがミッション(使命)なので、MOX燃料までは考えが及ばない」とした。[br][br] 日本の核燃料サイクル政策は現在、使い終わったウラン燃料を再処理し、MOX燃料に加工して原発で再利用するプルサーマル発電が中核になっている。[br][br] 使い終わったMOX燃料の処理は不明確だったが、国は22日に30年代後半を目標に研究開発を加速させる方針を示した。[br][br] 増田社長は会見で、使用済みMOX燃料は▽プルトニウム含有量▽人体への影響が大きいガンマ線の放出量―の二つでの数値が通常のウラン燃料より高くなると説明。「プルトニウムの計量管理と作業員の被ばくの抑え方に対応できれば、MOX燃料の再処理はできる」と説明した。使用済みMOX燃料の再処理について説明する増田尚宏社長=30日、青森市