【震災10年】八戸市、復興状況と取り組みまとめる 6割超の事業完了

東日本大震災から10年の節目を迎えたことを受け、八戸市は17日、これまでの復興状況と取り組みの検証結果などをまとめた報告書を公開した。2011年9月に策定した市復興計画に基づく365事業のうち、227事業が完了したとして「事業は順調かつ着実.....
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 東日本大震災から10年の節目を迎えたことを受け、八戸市は17日、これまでの復興状況と取り組みの検証結果などをまとめた報告書を公開した。2011年9月に策定した市復興計画に基づく365事業のうち、227事業が完了したとして「事業は順調かつ着実に進捗(しんちょく)している」と総括。今後も防災体制の強化などを重点的に推進し、災害に強いまちづくりを進める―としている。[br][br] 報告書では、市の被害状況のほか、▽被災者の生活再建▽地域経済の再興▽都市基盤の再建▽防災力の強化―といった市復興計画の四つの基本方向ごとに、主な実績や成果、課題などを示した。[br][br] 都市基盤の再建では、課題として、広域道路ネットワークの早期整備や空き家対策、新大橋整備事業の財源確保などを挙げた。[br][br] 全体では、365の復興事業のうち227事業が完了。今後も継続して取り組む138事業は引き続き重点施策として位置付け、「創造的復興を目指す」と強調した。[br][br] その上で、近年、激甚・多発化する災害への備えも充実させ、官民一体でのまちづくりを進めるとしている。報告書は市のホームページなどで確認できる。[br][br] 一方、市は17日、3月末で「市震災復興本部」(本部長・小林眞市長)を廃止すると発表した。今後の対応は、市政策推進課などが引き継ぐ。